昔のことわざに『夫婦喧嘩は犬も喰わない』というものがあります。
これは夫婦喧嘩はつまらない原因で起こるもので、他人が干渉してもあまり意味がないということを表わしたものです。
確かに夫婦喧嘩の多くは些細なことが原因となっていて、冷静な第三者からすると他愛もないという印象を受けるものでしょう。
それに気付かず喧嘩を仲裁しようとしたり、夫婦は仲良くなどと説教をしても効果はありません。
なぜなら、派手な夫婦喧嘩も時が経てば自然に納まり、あれほど言い争ったことなどなかったようになってしまうからです。
しかし、いくら夫婦喧嘩はつまらない原因で起こるといっても、すべての夫婦喧嘩が無害なもので自然に仲直りできるとは限りません。
なかには些細な夫婦喧嘩から家族や親類を巻き込む大騒動になったり、延いては夫婦別居や離婚の原因となってしまうこともあるのです。
夫婦喧嘩は犬も喰わない(=放っておいても自然に仲直りする)というのは夫婦が簡単に離婚できなかった大昔の話で、現代社会では容易に離婚につながってしまうことを知っておく必要があるでしょう。
夫婦が仲直りするには?
夫婦喧嘩で仲直りするための最大で最良のコツは「仲直りしようと思うこと」です。
こう聞くと何だか逆説のように感じる人もいるかもしれませんが、夫婦であれ友達であれ「○○しよう」という意志がない限り事は上手くは運ばないものなのです。
たとえば、次のようであったらどうでしょう?
夫(妻)は何とか仲直りしようと様々な方法でアプローチしているのに、相手側は強硬にそれを拒んでいたら仲直りは可能でしょうか。
まあ、ほとんどの場合、そのようなケースでは再び夫婦喧嘩が始まって冷戦状態に陥ったり、悪くすると暴力沙汰や家出といった結果にもなりかねませんね。
夫婦喧嘩で仲直りするためには片方または双方が「仲直りしよう」と思うこと、そしてそのための具体的な行動を起こすことが肝要なのです。
さらに、相手がそうした努力をしていることに気が付いたら自分も同じようにすること。
お互いが「仲直りしよう」と行動すれば、大きな問題に発展する前に穏やかに仲直りができます。
喧嘩をして得することはない
夫婦喧嘩をしてしまうには原因があり、夫(妻)ともに「原因は相手にある」と思っています。
仮に相手に落ち度があったとしても、それをいつまでも許さず喧嘩を続けていたらどうなるでしょうか。
夫婦仲はギスギス、家庭はギクシャク、何ひとつ良いことは起こりません。
言い換えれば「夫婦喧嘩をしても得することは何もない」という真理に気づけば、いつまでも喧嘩をしていることがバカバカしくなって仲直りできるはずです。