夫婦喧嘩でお互い無視するとどうなる?
この記事で解決できる悩み
「夫、妻との喧嘩で無視をされる…」
「無視されるのが辛い…」
など、夫婦喧嘩後の無視に悩んでいる
- なぜ、夫婦喧嘩で無視をしてしまう?
- 相手に理解してほしいけど、喧嘩の怒りはどうすれば?
など、夫婦喧嘩で無視が辛いと感じている方へ
この記事は、夫婦喧嘩で無視が続くのをやめたいと思っている既婚者向けの記事です。
最後まで読んでもらえれば、夫婦喧嘩で無視をする理由が分かり
無視をしない夫婦になるための「接し方」「行動」「考え方」が理解できるようになります。
夫婦喧嘩でお互い無視をしてしまう理由
夫婦喧嘩をすると、その後お互いに無視が始まることがよくあります。その場で解決しない限りは無視になると言ってもいいくらい喧嘩後に無視は付きものです。
ではなぜ喧嘩後に無視という流れになってしまうのか、理由を上げてみました。
怒っている気持ちをわかってほしい
無視をして「こんなにも怒っている!」ということを、相手に伝えています。
夫婦喧嘩で湧き出た怒りがまだ残っているためです。
言いたいことが伝わらない時や、単語が出てこない時は身振り手振りのジェスチャーを使って相手になんとか伝えようとしますよね。
同じように「無視をする」という言葉以外の方法で相手に気持ちを伝えようとしています。
なぜなら、散々言い争っても相手に伝わらなかったからです。
言葉では伝わらないため、態度で意思表示をしています。
話さなければ、相手が何を考えているのかわからないため近寄りがたくなりますよね。
無言でいると口もへの字になりやすく、怒っているという想像がつきます。
無言の圧力をかけて、相手が非を認めることを望んでいます。
クールダウンして気持ちを整理したい
気持ちを落ち着かせて1人で考えたい場合も無視をします。
喧嘩をしている相手から離れて解決策を探したいからです。
お互い散々思いをぶつけ合って喧嘩をしても、納得のいく答えにたどりつかないこともあります。
2人で話してもこれ以上進展しない、むしろ1人で考えたいと思ったら相手を無視して口出しされないようにします。
せっかく考えていても、横から反対意見を言われると頭にきて冷静に考えることができないでしょう。
落ち着いたと思っても、すぐ隣にいたら相手の顔が視界に入ってきて怒りが込み上げてくることや、相手の些細な言葉が癇に障りやすくなります。
一旦相手との距離をおいて冷戦状態になるほうが、喧嘩の泥沼にならなくて済むのです。
これ以上喧嘩をしたくない
口をひらけば喧嘩になるのなら、口を塞いでおこうと思い無視をします。
無視をする前の喧嘩では、かなり言い争った場合もあるでしょう。
その後は気持ちを引きずったままでいる可能性があります。
「言い方が気に入らない」
「同じ間違いをしている」
など、些細な言葉から喧嘩になりやすいのです。
喧嘩をすると、怒るためにエネルギーが必要になり、体力を消耗するのでこれ以上つかれたくない気持ちにもなります。
もし、勇気を出して優しく話しかけても「そっちが反省するまで許さない」など、喧嘩をふっかけるようなことを言われて傷つきたくないとも思っているでしょう。
これ以上喧嘩をして余計な体力を使ったり、傷ついて心をボロボロにしないためにも、お互いに無視をしている方が気持ちは平和なのです。
もう関わりたくない
相手への愛情どころか興味もなくなっている状態です。
話すことがストレスで、顔も見たくない、同じ空気を吸うのも耐えられないほど一緒にいることが苦痛になってきている場合です。
相手に興味がないため、同じ時間を共有したいとさえ思っていません。
相手がキッチンに来たら自分は他の部屋へ行ったり、食事の時間をずらしたりと物理的な距離を取るようになります。
相手を避けて離れているため会話もできず、あえて相手と会話をしようとも思っていません。
お互いが同じように背を向けているのであれば、新しい別の道を探せば良いでしょう。
しかし、相手に合わせていたり、仲直りはしたいけれど意地をはっていることもあります。
相手にまったく興味がなくなったわけではないが、興味がなくなるようにわざと問題から目をそらしてしまうことです。
他のことを考えたり、わざと自分を忙しい環境においたりと、向き合うことをやめてしまいます。
相手に合わせて背中を向けているのか、本当に関わりたくないと思っているのか見極めは必要です。
何を言っても伝わらないと思っている
相手が思い通りにならないとわかっているから無視をします。
喧嘩をして、相手に変わってほしい、考えを改めてほしいと思っていても伝わらないとわかったからです。
相手が変わることを望んで、自分の意見は変えようとしていないことが特徴ですね。
相手が変わらなければこの喧嘩は終わらないとさえ思っているでしょう。
問題は相手にだけあると考えて、意思を伝えることを諦めている状態です。
言ってもわかってもらえないのなら、言うだけ無駄だと決めつけています。
無駄になるかもしれませんが、何も言わなければ、相手はエスパーではないので伝わることはありません。
仲直りの仕方がわからない
喧嘩の延長で無視になったとして、仲直りをするタイミングをつかめず無視をし続けていることがあります。
さらに、チャンスができたとしても、喧嘩の印象が強く、拒否をされたらどうしようと不安な気持ちが邪魔をして先へ進めなくなっているかもしれません。
また、運よく子どもが間に入って話すきっかけをつかめることもありますが、その「運」がいつくるのかは予想ができませんよね。
さらに無視をしたまま時間がどんどん経ってしまい、無視をすることが普通になってしまうと、相手と話していることが想像できなくなります。
相手から話しかけてくれたり、謝ってくれればいいのにと相手任せでこちら側からは無視が続くという状態です。
仲直りしたい気持ちがあるのかどうかもあいまいになってきます。
忙しい毎日の中で、無視をしたままの状態を改善したい、仲直りしたいと思って行動しなければただ時間だけが過ぎていくでしょう。
無視をやめて、関係を修復したいのであれば、その努力が必要です。
夫婦喧嘩でお互い無視をしている時の対処法
夫婦喧嘩で無視をされた時の対処法を5つあげます。
無視をされると、相手の気持ちが分からなくなり、これからのことが不安になるかもしれません。
気持ちは分かりますが、無視は始まってしまったので慌てずに対処することが大切です。
静かに見守る
しばらくはそっとしておきましょう。
話したくない相手に、話しかけられてしまうと、夫婦といえど嫌悪感に変わります。
離れたくても離れられず、同じ家の中で一緒に過ごさなければならないことが苦痛にもなるでしょう。
しばらくお互いに会話をしない期間を過ごすと、喧嘩の熱も冷めてきます。
相手の心にも余裕が出てきて喧嘩の振り返りもしやすくなるでしょう。
「言いすぎたかもしれない」
「話してみようかな」
という気持ちが自然と生まれやすくなります。
焦って話しかけたくなる気持ちは分かりますが、そこは抑え、しばらく距離を置いて見守ってみましょう。
何気なく話しかける
面と向かって、喧嘩の話をぶり返すのではなく、相手が返事をしなくてもいいような挨拶から声をかけてみるのもいいですね。
「おはよう」
「行ってきます」
「ごちそうさまでした」
「ありがとう」
「ただいま」
など、日常の中で自然に言えるものはたくさんあります。
そばに寄らなくても言えるので、3歩以上の距離を取れば、無視をされていても露骨に嫌な顔はされないでしょう。
さらに「挨拶はされたらきちんと返しましょう」と子どもの頃から言われていることですし、子どもにも言ってることなら挨拶に反応して返事が返ってくるかもしれません。
タイミングを見計らって声をかける
タイミングを見計らって「話し合おう」と声をかけましょう。
無視が自然と終わったり、相手が勝手に優しくなってくれて、また元の2人に戻る可能性はありますが、戻らない可能性もあります。
何もしないでいれば運を天に任せるしかありません。
来るかわからない運を待つより自分で行動した方が確実性は上がります。
このままではいけないと思っている夫婦なら、話し合う姿勢は失わないものですが、話し合う姿勢がなければ修復は不可能だと思って今後を考えれば良いのです。
話し合って解決する場合も、話し合っても平行線で終わることもあります。
それに気づくことが大切です。
運に頼るのではなく、話し合いをしようとして無視を終わらせる行動を取りましょう。
家族で食事をする
家族と食事の力を借りてみることです。
子どもがいれば、間に挟んで話せる可能性は上がります。
子どもは察しがいいので、「なんでパパとママは話さないの?」と純粋に聞かれるかもしれませんね。
また、「パパは?」や「じゃあママは?」など、子どもからの質問で夫婦でも会話の中に入ることができます。
もし言い争いになりかけても子どもが歯止めになって、罵り合わずに済むかもしれません。
さらに食べていると腰を据えていてすぐにはその場から立ち去れない状態です。
子どもの前では喧嘩したくないと思う親は多いですからね。
また、おいしいものを食べると笑顔になりやすいです。
作ってくれた側には感謝、「おいしい!」と食べてくれれば優しい気持ちにもなります。
笑顔で優しい気持ちでいれば、相手を傷つけるようなことや、汚い言葉は言いづらくなるでしょう。
自然に「昨日はごめんね」など、相手が心を開きやすい言葉が出てきやすくなります。
第三者に相談する
誰かに相談して気持ちを吐き出すことです。
直接相手に伝えることができなければ、第三者に聞いてもらうことも考えましょう。
夫婦で揉めたことを第三者に相談することに抵抗がある人も多いです。
自分のことを話すよりとても恥ずかしく感じたり、かわいそうだと思われたくなかったりと、他の人にどう見られてしまうのかが気になってしまうからです。
夫婦仲がよくて幸せそうと思われていたい気持ちもあるでしょう。
また、親や近い友人には心配をかけたくないと思い、話せないこともあります。
気づいたら何も食べられなくなっていた、夜眠れなくなっていたとなると、別の問題が出てきてしまうでしょう。
痩せてしまったなど、見た目に変化が見られるほうが親も子どもも心配してしまいます。
極限まで悩む前に、少しでも吐き出せる相手と話す勇気を持ちましょう。
誰かに話すことで無視を終わらせるヒントが見つかるかもしれません。
夫婦喧嘩で無視されたことに対するNG行動
無視をされたことに対して、相手に無視をやめさせるどころか、無視を続けさせてしまう行動があります。
関係を悪化させないためにも、自分に当てはまらないか確認しておきましょう。
無視を問い詰める
無視をしているときは、相手と話したくないと思っている可能性が高いので、無理やり話しかけると逆効果になってしまうことがあります。
黙っている相手に対して
「なんで無視をするの?」
「無視をしないで」
「何か言いたいことがあるなら話してくれないとわからない」
と責めるのは危険です。
無視をしているのには理由があります。
- 怒っている
- 1人で考えたい
- これ以上喧嘩をしたくない
- 関わりたくない
- 諦め
- 仲直りのタイミングを探している
上記の要素があり、相手を突き放しているのです。
しかし、その相手の気持ちを無視して問い詰めてくれば、相手はさらに突き放そうと無視を続けたくなるかもしれません。
責めても相手の態度が変わらなければ、問い詰める側も汚い言葉で相手を罵るなど、喧嘩の悪化が予想されます。
無視をしている側が聞きたい言葉ではないので、問い詰めても無視が終わることはありません。
無視をされると振り向いて欲しくなる気持ちはわかりますが、
問い詰めて訴えても相手の心は動きません。
その段階で無視が終わるのなら、喧嘩で仲直りできて無視へと繋がってはいなかったのです。
相手の気持ちを尊重して、問い詰めることはやめましょう。
とにかく謝る
謝って解決するのであれば一度で十分です。
しかし、何度謝っても無視が続くのであれば相手が求めている行動は謝ることではないということになります。
「ごめん、本当に悪かった、許して欲しい」が通用するのは、喧嘩の最初の時だけです。
すぐ非を認めることで、本当に悪かったと相手も感じることができます。
しかし、喧嘩で散々言い争い、延長戦の無視が始まってから言われても
「無視されるのが嫌でただ謝っている」
と思われてしまいます。
喧嘩の原因に対して悪かったと思うのなら、謝る前に考えをまとめておきましょう。
「次からは気をつけるから許してほしい」
「同じことはしないようにするよ」
など、謝るだけの抽象的な行為よりは相手も向き合いやすくなります。
できるかどうかは分かりませんし、また同じことをやってしまうかもしれませんが、そのために2人でどうしたらいいか話し合いやすくなります。
とにかく謝るだけの行為はやめましょう。
相手に合わせて無視をし続ける
相手が無視をするなら自分も話さないと決め込むことです。
相手が話してくれないのであれば、自分から話すことで喧嘩の「負け」を認めたような気持ちになりますからね。
さらに、せっかく勇気を出して話しかけたのに反応もなく無視を続けられたら心が折れてしまうでしょう。
しかし「そっちがその気ならこっちも!」というのは子どもの喧嘩と同じです。
夫婦の絆も、そんな簡単に切れていいと思って結婚していないはずです。
少しだけいつもより相手が嫌いになっていて、話したくないと思う気持ちは生まれているでしょう。
話したくないなと思って距離を置いても、直接離婚へつながるわけではありません。
しかし、向き合うこともせず、解決しようという努力を怠れば心は離れていきます。
相手が折れるまでこちら側も無視をするなどと、決め込むことはやめましょう。
夫婦喧嘩で無視しないように考えておくこと
夫婦喧嘩で無視は付きものと言って良いほど、避けては通れません。
無視は喧嘩の規模を左右すると言えます。
だからこそ、無視をしないように対策を事前に立てておくことで、最小限で喧嘩を食い止めることができるのです。
夫婦喧嘩で無視をしないと決めておく
夫婦喧嘩をしても無視をしないという自分の中のルールを作っておくことです。
夫婦喧嘩をした後に無視をすることは、楽な方法なのです。
自分の中で解決策を探りながら過ごしているかもしれませんが、相手と向き合う方が頭も使いますし疲れます。
しかし、夫婦のことであれば、1人で考えて「良さそうな案」が思いついたとしても、2人にとって良いのかは1人では判断できません。
相手にとっても「良い案」だとは限らないからです。
無視をして、1人で考えた案はけっきょく話し合わなければ採用されません。
それならば、最初から相手と向き合った方が手間は省けます。
そうはいっても、「喧嘩の時は無視をしない」というルールに相手が納得しない場合があります。
決めてあったとしても、喧嘩の時は冷静になれないため「勝手に作られたルール」と決めたことに怒りをぶつけられるとも限りません。
自分の中だけでも「夫婦喧嘩になっても無視をしない」ルールで大丈夫です。
相手が無視をしたとしても、自分は無視をして楽な方法に逃げないと決めておきましょう。
そうすることで、相手からも無視が多少しづらくなります。
育った環境の違いがあると割り切る
相手が自分と同じ考えを持っていないことで、
「なぜわかってくれないのか」
「なぜ理解しようとしてくれないのか」
と思ってしまい、無視をしてしまうのです。
考えは同じでいて欲しいという願望もあるでしょう。
しかし、同じ親から生まれた兄弟ですら考えがまったく同じではないのに、違う親と環境で育った他人なので、考えやその人にとっての常識は違って当たり前なのです。
そんな他人が夫婦になったので、喧嘩をまったく無くすことは難しいかもしれません。
それを親や環境のせいにしても仕方がないと割り切ることも、夫婦円満でいるためには大事な考え方です。
割り切って考えていれば、喧嘩の時点で解決し、無視まで続ける必要はなくなります。
「別世界からきた」くらい広く見積もっておけば、相手との考えの違いで無視までしなくて済む喧嘩になるでしょう。
普段からコミュニケーションを大事にする
普段から夫婦でコミュニケーションを頻繁にとっていれば、例え無視をされ始めたとしても、話さないことが不自然に感じます。
子どもがいても、夫婦で会話をする時間を作るように努力をしましょう。
夫婦の会話が習慣となっていれば、喧嘩をしても無視ができなくなります。
日常のコミュニケーションを大事にすることで、喧嘩になっても無視という会話をしない選択はなくなるでしょう。
相手との楽しい会話が、無視をすることに勝つからです。
- 楽しいことも
- 辛いことも
- くだらないことも
- 恥ずかしいことも
なんでも話せて、会話をすることで夫婦の絆や信頼関係が深まっていれば、無視をすることに意味がないとわかります。
それだけ夫婦で会話を育んでいれば、無視にはならないのです。
夫婦喧嘩でお互い無視がする心理まとめ
夫婦喧嘩でお互いが無視をしてしまうのは、これ以上喧嘩を続けない為や「話にならない」と怒っている気持ちを表現していることが多いです。
お互いに無視しないようにするためにはルールや相手を理解する努力が必要になってきます。
無視をするほうも、されるほうも相手の気持ちがわからなくなり、優しく話しかけても拒否をされそうで臆病になってしまいます。
そのため、無視以外の行動に移すことができなくなるのです。
言葉で相手を傷つけるより、「無視をする」という行動は、目には見えませんが鋭い刃で突き刺された痛みを与えると言っても過言ではないくらい威力があります。
喧嘩をしたその瞬間、相手のことが大嫌いになったとしても、胸に刃を突き刺さすほど傷つけ合う必要はありませんよね。
日頃から相手を思いやる気持ちを忘れないために、夫婦の時間を作って夫婦の会話を大事にしましょう。
伝えたいことが言葉にならなくても、無視をすることで意思を伝えることはできないと日頃の夫婦のコミュニケーションが教えてくれます。
言葉にして相手と向き合わなければ解決しません。
「無視」をして相手からも自分からも逃げずに2人で解決策を探しましょう。