夫婦の不仲が末期になると?
この記事で解決できる悩み
「夫婦仲が最悪だ…」
「夫婦が不仲で悩んでいる…」
など、夫婦仲が悪く一緒に過ごすのが苦しい
- なぜ、不仲になってしまったのか?
- 夫婦の不仲を改善するには?
- 相手との接し方を変えるには?
など、夫婦の不仲で悩んでいる方へ
この記事は、夫婦が不仲だが、今後は改善して行きたいと思っている既婚者向けの記事です。
最後まで読んでもらえれば、夫婦が不仲になった原因が見え、
夫婦仲を改善するための「言動」「行動」「考え方」が理解できるようになります。
もくじ
夫婦が不仲の末期はどうなる?
夫婦不仲と言っても突然末期の状態になるわけではなく、病気と同じように徐々に進行していくものです。
段階を追って不仲だとどうなるのかを見ていきましょう。
それぞれ解説していきます。
喧嘩が増える
不仲になる兆候としてまず第一に喧嘩が増えることが挙げられます。
たまにの喧嘩はむしろ夫婦関係を良好にするために必要だと言われますが、不仲と言えるような状態の夫婦はひんぱんに喧嘩します。
お互いの悪い部分や嫌な部分ばかり目についたり、言い方がきつくなったりしてしまい、些細なことでも喧嘩へと発展してしまうのです。
たとえば食器を下げてほしい妻と食器を下げ忘れる夫がいるとしましょう。
以前は
「食器下げておいてくれる?」
と柔らかな口調で言えていたことを
「ねえ、また食器下げてないよ。何回も同じこと言わせないで。」
などと、きつい言い方をしてしまっていることが多くなるでしょう。
会話がなくなる
喧嘩が増え不穏な空気が漂い始めると次第に会話がなくなります。
たまにの喧嘩はむしろ夫婦にとって必要なものです。
しかし、同じ内容の喧嘩を繰り返したり、毎日のように喧嘩したりしているとだんだん、
「どうせわかってくれない」
「言っても喧嘩になるだけで面倒」
と会話を避けるようになってしまいます。
私の両親は、私が幼少期のころから不仲でした。
幼い頃はそれでもまだ喧嘩している姿もよく見かけましたが、次第に喧嘩すらなく会話がなくなっていきました。
父は金銭にケチな部分があり、一般家庭では出すだろうと言う部分でもお金を出し渋ることがたびたびあったことを覚えています。
母はそういった父をずっと見てきたため、私たち子どものためにお金が入り用のときにはパートを掛け持ちしたり、結婚前の貯金からお金を捻出したりしている姿が印象的だったのを覚えています。
最初はクリスマスプレゼントを買うためや誕生日プレゼントを買うためと金額は大きくなかったものの、だんだんと母の負担は大きくなっていき、私が資格を取るための費用や自動車学校にかかる費用なども母の支払いになっていました。
母は、過去にお金を出してもらえなかったという経験から、
「どうせ言っても文句ばかりで、夫は払ってはくれない」
「言うだけ無駄だから自分で払おう」
と考えるようになったそうです。
父からすると、
「妻はお金を隠し持っている」
「払える余裕があるなら妻が払えばいい」
と考えていたのではないかと思います。
お互いに話し合うことを放棄して、私が成人するころには会話しているところはほとんど見かけなくなりました。
喧嘩の内容以外の日常会話も徐々に減ってくると、不仲末期へ近づいていると言えます。
興味がなくなる
パートナーに興味がなくなってくるのも、不仲の証拠だと言えます。
結婚当初や交際当初は、相手の好きなものを知りたかったり、何をしているか気になったり、パートナーに興味津々だったはずです。
喧嘩を繰り返し「なにを話しても揉め事に発展する」と、会話すら億劫になってきたころには、パートナーへの興味もなくなっていることでしょう。
「妻と一緒にドラマを見て感想を共有したい」
「夫の好物を食卓に並べ、喜ぶ顔が見たい」
といった感情は消え失せ、パートナーに対して興味を持てなくなります。
別行動が増える
だんだんと夫婦が別々に過ごすことが増えてくると、夫婦仲の悪さは深刻だと言えます。
会話はほとんどない、パートナーに対して興味を持てないという状況が続くと、お互いの予定を共有することもなくなるでしょう。
一緒に食事を摂らない、食事の後は別々の部屋で過ごす、休日は各々予定があるというようにただ同じ家に住んでいるだけの状態になっていきます。
私の両親は、とても不仲なので休日を一緒に過ごすことはまずありません。
母に電話したときに
「お父さんいる?」
と聞いてもどこへ行ったのかすら知らないのは日常的なことです。
それ自体は私が父に電話すればよいだけなのですが、夫婦が別行動になると子どもが気まずい思いをすることもあります。
実家へ遊びに行っていて、これから母とランチに出かけようとしているとき、父が
「お昼ご飯食べに行かないか?」
と提案してくることがあります。
両親が一緒にお昼ご飯に出かけることはないため、私はどちらかを選ばなければいけない状況になるのです。
一度、3人で行こうと提案したことがありますが、空気は重く会話もない食事になりました。
夫または妻と休日を別々に過ごし、お互いが何をしていたのかさえ知らない状況が当然になってしまっているならば、夫婦仲は末期に近いと言えるでしょう。
顔も見たくない
パートナーの顔も見たくないと感じるようになっている場合には、いよいよ離婚寸前のギリギリの状態だと言えます。
パートナーのやることなすことすべてが不愉快に思えて、
「話したくもない」
「顔も見たくない」
「一緒にいたくない」
と極度に避けたいと感じるようになっていることでしょう。
ここまで来れば夫婦仲は末期だと言えます。
夫婦が不仲の人の特徴と原因
もともとはお互いが好きで一緒にいたいと思ったことから結婚したはずの夫婦が、不仲になってしまうのはなぜでしょう。
ここでは、不仲な夫婦の特徴や原因を紹介していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
夫婦不仲の特徴
不仲な夫婦の特徴を5つ紹介します。
尊敬がない
夫婦が仲良く過ごしているときは、お互いに尊重し尊敬できる部分があるはずです。
不仲な夫婦は、パートナーに対して尊敬がありません。
繰り返し勃発する喧嘩や価値観の相違から、相手に対して否定的な感情を持っているため、以前は尊敬できていた部分が見えなくなっています。
友人や同僚など、家族以外の人と話すときに、無意識にパートナーの話題を避けたり、愚痴ばかりになったり、見下すような発言が増えていたりしませんか?
感謝がない
パートナーに対して感謝の気持ちを持てない、気持ちはあっても伝えられないというのも、不仲な夫婦の特徴です。
一緒に生活していると、毎日少なくとも3つくらいはパートナーに感謝するタイミングがあるはずです。
それにも関わらず、パートナーへしばらく感謝した覚えがない、
思っていても「ありがとう」と伝えた記憶はないという状況であれば、不仲な夫婦の特徴に当てはまります。
私は毎日就寝前にその日にあった感謝する出来事や頑張ったことを3つ書き出しています。
その中で必ず1つ以上は夫への感謝が入っていますよ。
理解しようとしない
不仲な夫婦は相手の気持ちや行動を理解しようとしません。
夫婦であってももともとは他人です。
しかし、違いを受け入れられず、
「どうしてこの人はこう思うんだろう?」
「どうしてこんな行動をしたんだろう?」
と考えることをせず、
「自分と違うからおかしい」
「パートナーの行動は間違っている」
と決めつけてしまう人は意外にも多くいるのです。
価値観の違いを受け入れず、理解しようと努力できないと、夫婦は不仲になってしまいます。
親戚づきあいをしない
不仲になってしまった夫婦は、お互いの親戚づきあいを避ける傾向があります。
帰省などのタイミングも、それぞれ別に過ごせばいいという考えになってしまうため、親戚づきあいが減ってしまうのです。
連休やイベントのタイミングを別々に過ごし、お互いの家族を大切にしないような状態であれば夫婦円満とは言えませんね。
パートナーの話をしない
不仲な夫婦の特徴として、外でパートナーの話をしないということがあります。
パートナーのことを考えたくないうえに興味がないため、他人にパートナーの話をすることはありません。
「言われるうちが華」というように、文句でも愚痴でもパートナーのことが話題になる時点では相手へ興味があると言うこと。
まったく話にも出てこないようであれば、すでに関係を諦めている可能性も…。
夫婦不仲の原因
夫婦が不仲になる原因を2つ紹介します。
恋愛モードでなくなる(家族になる)
交際当初や結婚当初は、恋愛的な「好き」という感情が大きく少々のことは見逃せるものです。
結婚当初気遣っていた体型や身だしなみについても、だんだんと意識が下がっていくことはよくあることです。
実際に私も結婚前と比較すると気が緩み、だらしない格好で過ごすことが増えました。
年齢もありますが、以前よりも脂肪も付きました。
夫とは仲良く過ごせていますが、
「やはりもう少し女性を捨てないでいて欲しい」
と言います。
指摘されなければそのまま過ごしていたでしょうが、指摘を受けてからは部屋着にも気を遣い適度な運動を取り入れるようにしていますよ。
もちろん、一番気の休まる場所であるべき家の中で、いつでも完璧でいることは難しいです。
ただ、最低限の清潔感と配慮は必要なのかもしれませんね。
私の夫は気持ちをきちんと言葉にして指摘してくれましたが、不仲な夫婦であればトラブルの原因にもなりかねない指摘をわざわざしないケースも多いでしょう。
また子どもが生まれると、父親・母親という立場もでき、カップルというよりは家族という形に変化していきます。
そうして恋愛フィルターがなくなり相手の悪い部分が目についたり、身だしなみに気を遣えなくなり異性として見られなくなったりするため、喧嘩や嫌悪感が出て不仲になってしまうのです。
パートナーを自分の思い通りにしたい(価値観の違い=悪い)
最初のうちは、夫婦であってもある意味他人であり自分とは別の人格であると理解できていても、一緒にいるうちにパートナーに自分の思い通りに動いてほしいと感じて、不仲の原因となることがあります。
夫婦であってももともとは他人であり、違う価値観を持っています。
しかし人はどうしても自分のものさしで価値観を測りがちです。
たとえば相手がパートナーではなく友人や同僚であれば、思い通りにならないからと言って言うことを聞かせたいとは思いませんよね。
知らず知らずのうちに、パートナーを自分の所有物だと勘違いしたり、相手の行動を自分が選択できると思ったりすることからトラブルが増え、不仲になってしまうのです。
不仲な夫婦を改善するための方法(対処法)
不仲な夫婦の特徴や不仲になる原因について紹介しました。
しかし、この記事を読んでいるあなたは、不仲な状況にあるものの改善したいと考えているのではないでしょうか。
現状不仲な状態にある夫婦仲を改善するための対処法を5つ紹介していきます。
実践することで、以前の2人のように互いを尊重しパートナーのために尽くせる関係性に修復できるかもしれません。
少なくともいまの不穏な空気よりは過ごしやすくなれるでしょう。
話し合う
現状夫婦仲が悪く空気も重い、パートナーとうまく過ごせないと感じているのであれば、まずは話し合うことが重要です。
いまの状況になるまでに、喧嘩を繰り返しいつの間にか会話しなくなってしまったのではないでしょうか。
きっと心の中で、
「話しても喧嘩になるだけ」
「イライラするから話したくない」
「どうせ言っても無駄」
と、話し合うことを避けてきたのでしょう。
冷静に、
「いまの不仲な状態をどうにかしたい」
「こういった事柄が嫌だった・つらかった」
「自分にも悪い部分があった」
と今後のための話をしましょう。
結婚当初くらいラブラブに…とはいかなくても、いがみ合い居心地の悪い空気は打破できるのではないでしょうか。
まず挨拶だけはする
夫婦仲が末期になっているとどちらかが存在を無視しているということもあるでしょう。
そのままでは、家庭内別居や別居、離婚へと進んでしまいます。
どうしてもまだ受け入れられなくて、毎日たくさんの会話をする気にはなれないということもあると思います。
まずは顔を見て挨拶だけは交わすようにしましょう。
「おはよう」「ただいま」「おかえり」「おやすみ」の4つだけは欠かさず続けてください。
顔を見て挨拶を始めるだけでも、これまでの夫婦関係よりは改善されるでしょう。
一緒に暮らしているのに、挨拶もなしでは寂しいものです。
まずは意識的に挨拶することから始めましょう。
干渉しすぎない
パートナーに干渉しすぎないことは、夫婦関係改善のためとても重要です。
「もっとこうして欲しい」
「こんな風になって欲しい」
「自分を理解して欲しい」
という思いが果たされないことで不仲になってしまっている可能性があります。
夫婦であってももともとは他人です。
これまで干渉しすぎていた時間は自分のために使い、自分の時間を大切にすればストレスが減り夫婦仲改善に有効です。
パートナーの一挙手一投足に目を光らせるのはやめにして、有意義な時間の使い方を心掛けましょう。
そうすればあなたの気持ちも開放的になり、見える景色が明るくなるはずです。
自分磨きをする
パートナーの悪い部分や嫌な部分を見るばかりではなく、自分を磨くことに時間を使いましょう。
男女どちらにも言えることですが、だらしなさや身だしなみに気を遣えなくなったことから、スキンシップがなくなっていきます。
自分磨きをすれば、パートナーは魅力的になっていくあなたを見直し、夫婦仲が改善されるケースがありますよ。
運動をして体を引き締めたり、仕事に注力して結果を出したり、自分を大切にしましょう。
自分自身を大切にし続け、成長し続けていれば、パートナーからも魅力的に見えること間違いなしです。
第三者を加えて話す
夫婦不仲な状況が続き、話し合いもままならないような場合には、第三者を加えて話すことも視野に入れましょう。
「離婚は避けたい」
「この先何年も仲が悪いのはつらい」
「子どものためにもなんとかしなければ」
という気持ちがあるのであれば、人の意見にも耳を傾けられます。
夫婦2人では、過去の出来事や不仲に至った経緯、これまでの態度などを許せず歩み寄れないこともあると思います。
過去にフォーカスを当てるのではなく、今後夫婦仲を改善するために第三者の意見を聞いてみましょう。
夫婦が不仲にならないための考え方(これからどうすべきか)
前提としていま記事を読んでいるあなたは、夫婦仲を改善したいと感じていることでしょう。
しかし、夫婦仲が末期で離婚をしたほうがいいケースもあります。
離婚したほうがいいケースは、DVや虐待がある場合です。
あなたや子どもが危険に晒される可能性がある場合は、命を優先して逃げてください。
なにかが起こってからでは遅いです。
それ以外の理由で不仲になっているのであれば、改善は見込めます。
夫婦が不仲にならないためには、お互いが考え方を変える必要があります。
ポイントは3つ。
それぞれ解説します。
価値観の違いを受け入れる
夫婦はそれぞれに違う価値観を持っているということを忘れずにいてください。
意見が衝突したときや、不満が出たときには、「相手が悪い・間違っている」と思わないことです。
「価値観が違うので衝突は当然」
「相手はどうしてこう考えたのだろう」
「相手はどうしてこんなことをしたのだろう」
と一息ついて考えましょう。
意見が合わなくても、「あなたはこういう考え方なのね」と理解できるようになります。
価値観の違いを受け入れましょう。
不仲の原因には自分の態度が大きく関わっている
不仲になってしまうのは、自分の態度が大きく関わっていると知っておきましょう。
夫婦が喧嘩をしたとしても、思いやりのある言い方や相手を尊重した態度であれば解決できます。
過剰に嫌な顔をしたり、きつい言葉で話したり、相手を否定したりしている態度が問題です。
喧嘩腰になっていないか、挑発するような態度ではないか、突き放すような言い方をしていないか、注意するようにしましょう。
楽しく過ごしたいという気持ちはお互いに持っている
そもそもはお互いに好きで尊敬できる部分があって結婚したはずです。
喧嘩やトラブルがあっても離婚に至っていないということは、少なくともお互いに楽しく過ごしたいという気持ちを持っているでしょう。
ただ、喧嘩になったときや相手が不機嫌なとき、問題が起こったあと、どうしたらいいのかわからないのかもしれません。
楽しく過ごしたいという気持ちを持っていると考えられれば、解決策を考えたりどういった行動を起こすべきか考えたりできます。
パートナーも不仲で楽しいはずがないので、常に双方のためにどうすべきか考えるようにしましょう。
夫婦不仲が末期になるとどうなるまとめ
夫婦が不仲な状態には段階があり、顔も見たくないと感じているような場合、夫婦仲は末期だと言えます。
夫婦仲悪く過ごしている人には共通して特徴があり、自分が当てはまる部分はないか冷静に考えましょう。
長く連れそう夫婦だからこそ、不仲になってしまう原因がたくさんありすれ違ってしまうこともあるでしょう。
夫婦円満に過ごしたいと願うのであれば、パートナーを否定するのではなくまず自分の考え方を改めてください。
そのうえで、改善のために行動すれば、以前のような仲の良い夫婦に戻ることも夢ではありません。
お互い楽しく過ごしたいと思っている気持ちを思い出して、パートナーに向き合ってみてくださいね。