妻の借金と夫の責任
「妻が勝手にした借金は夫には関係がない」と思うのは当然かもしれません。
法律的には妻が個人的な使用目的でした借金については夫に返済の義務はありません。
しかし、法的な問題は別として夫婦として生活していく以上、夫にも何がしらの責任がある場合もあるのです。
妻が借金をする原因は大きく分けて次の2種類です。
(1) 妻自身の為の借金(ショッピング、ギャンブル、浮気など)
(2) 妻の借金だが夫にも多少の関係がある
(1)の場合は妻に責任があり、夫には何の責任もありません。
では(2)の「夫にも多少の関係がある」とはどんな例なのか見ていきましょう。
夫が生活費を入れない
夫が家庭に生活費を入れないと聞くと「非道な男だ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、何も非道な男ばかりが生活費を入れないわけではないのです。
たとえば勤務先の会社が業績不振で給料やボーナスのカットがあったり、付き合いなどで交友費が掛かっているというケースもあります。
これは「生活費をまったく入れない」ではなく、「足りるほど生活費を入れてくれない」という例ですが、夫にまったく責任がないとは言い切れません。
家計は夫婦ふたりでやりくりしていくべきもので、足りなければふたりの努力で何とかしないといけないわけで、妻が不足分をこっそり借金しているとなれば夫にも責任があるのです。
家事・育児・人間関係のストレス
夫には仕事や職場の人間関係など、外でいろいろなストレスがあります。
同じように妻にも家事や育児、嫁姑・小姑との関係、ご近所付き合いなどのストレスがあります。
男性から見れば「その程度、何てことないだろ」と感じることでも、毎日となれば大きなストレスになってしまうこともあるのです。
妻のストレス解消はショッピングやパチンコ、ホストクラブなどとエスカレートしがちなので充分に配慮しないと借金が増えるという結果になります。
ストレスは誰にでもある(もちろん妻にもある)ということを理解し、労わりあうことで夫婦円満につながると知っておきましょう。
夫婦の愛情が冷めている
「夫婦の愛情は結婚時がピークで次第に冷めていく」といわれています。
もちろん、そうではない夫婦も多いでしょうが、ある意味当たっている言葉といえるかもしれません。
よくいわれるように「妻の変化に気づかない」「優しい言葉を掛けたことがない」といった夫は妻の愛情を失いつつある可能性があります。
その結果、妻が浮気に走ったりホストクラブ通いをして借金を作ったとしたら、夫にも一抹の責任がないとはいえないのです。
二人の借金
妻がした借金が家族の為の物であれば、それは夫の借金という事にもなります。
妻が個人的な物で借金しない限りそれは夫であるあなたの責任とも言えます。妻に借金をさせない為にも、日ごろからコミュニケーションを多く心掛けるようにしたいものです。

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