話し合いができない妻には理由があった
この記事で解決できる悩み
「妻と話し合うと、妻が黙り込む」「問題解決しないまま話し合いがなくなる…」
など、夫婦の話し合いがうまくいかないと、この先もうまくやっていけるのかと心配になりますよね。
- 妻とうまく話し合うには?
- 妻はなぜ、黙ったり泣いてしまうのか?
- 夫婦の問題を解決するための話し合い方は?
など、妻と上手く話し合う方法が分からない方(男性)へ
この記事は、妻と話し合いが上手くできず、何とか良い話し合い方を知りたいと思っている男性向けの記事です。
最後まで読んでもらえれば、妻が話し合いで黙ってしまう理由が分かり
夫婦の話し合いがスムーズにできる「接し方」「行動」「考え方」が理解できるようになります。
もくじ
話し合いができない妻、黙ったり泣いたりする心理とは
妻が黙ったり、泣いてしまい、話し合いができないことがあります。
そんな時に妻はどんなことを思っているのか、妻の立場から解説しましょう。
自分は正しいと思っている
話し合いにならない妻は、自分が正しいと思い込んでいるため、夫が何を言っても否定します。
夫が何か言い返しても、妻は「そうだね」とは決して言いません。
代わりに「でも」や「だって」を使って夫が認めるまでさらに言い返すでしょう。
夫が話し合いたいと思って意見を言っても、妻は話し合う気もありませんし、言い返すことに徹しているので夫の気持ちは考えていないのです。
さらに、妻は「自分はこんなにも正しいことを言っているのに、なぜ夫は理解してくれないのか」と悲しくなり泣いたり、
「でも」や「だって」のネタ切れで、何も言葉が出てこなくなったりします。
攻撃されていると感じている
攻撃されていると感じている妻は、夫が言っていることは全て夫の都合のいいように話していると思っています。
夫の意見や考えばかりで、妻の思っていることを言わせないようにすれば、
妻は「一方的に攻撃されている」と感じます。
攻撃されれば、反論に出たいところですが、夫が強い口調であったり、妻が口を挟めないほど論理立ててまくし立てたりすれば、妻は夫が怖くなって泣いてしまう、黙っているしかなくなってしまうのです。
下に見られていると感じる
夫に見下されていると感じた妻は、夫が妻である自分の言葉に耳を傾けてくれないことが分かるため、話す気がなくなります。
例え、夫の方に非があっても、夫自身が優位に立てる態度を出してくるので、下に見られていると感じるのです。
特に、
「1人じゃ家族を養えないくせに」
「誰が稼いできていると思っているんだ」
というような、稼ぐことに対して、夫の方が上にいる事実を言われると、妻は何も言えなくなってしまいます。
確かにお金に関して夫に頼っている部分があったとしても、夫婦間では言わなくても分かっていることなので、
あえて立場を上にするために口にする夫のことを、妻は好意的に思えなくなるでしょう。
対して、妻は家事をやればお金がもらえるわけではありませんので、とても不平等に感じます。
下に見られ、信頼がなくなったと感じると、妻は涙が出たり、言葉を失ったりと、話し合う気はなくなるのです。
不安になっている
夫の態度から
「もう愛されていないんだな」
「いつか離婚されるかもしれない」
と感じ不安になっています。
前はもっと話を聞いてくれた → もう好きじゃないから聞いてくれない
前の方が言い方が優しかった → もう好きじゃないから優しくない
と愛されていないと感じていることでしょう。
夫の気持ちが心配になり、妻は本音を話さないようにするため、心は苦しくなってしまい、妻が泣いて話し合いは難しくなってしまうのでしょう。
体調が悪くてそれどころではない
妻の体調が悪いと、話しかけないで欲しいと思っています。
女性は、男性から見ると、またか、というくらい体調が悪くなります。
人にもよりますが、年齢を重ねるにつれて寝込むほどではなくても、月の大半は不調だと言ってもいいでしょう。
その中でも本当につらいと感じる時は、話を聞くことも精一杯なのに、考える頭を働かせる気力もなく、意見を伝えることもできなくなります。
そんな状態で、夫に論理的に詰められても、まともに考えも述べられず、言葉がイライラに変わり、さらに体調も悪化しかねません。
そもそも体調が悪い時に喧嘩でもしていたら一番聞きたくないのは夫の声です。
「今はもう話しかけてこないで!」という思いから、妻は黙り込んでしまうのでしょう。
話し合いができない夫婦の特徴と原因
話し合いができない夫婦の原因を見てみましょう。
男女の違いがある
男性は論理的、女性は感情的になりやすいという違いがあることから、男女の話し合いは簡単ではありません。
妻としてはただ話を聞いて欲しいだけだったのに、夫に話したら
「こうしたらどうか?」
「君のやり方が悪い」
と助言をされてがっかりすることがあります。
夫が「なぜ?」と問いただしても答えのない妻は泣いて言葉にできなかったりします。
「なぜ?」と尋問のように問いただしてくる夫の気持ちもわからないし、泣いてばかりいて言葉にしてくれない妻を夫も理解ができません。
男女間の話し合うスタイルが違うことを頭に入れて話し合おうとすれば、壁にぶつからずに済みそうですが、感情的にもなっていて、毎回考えながら話し合いに望める夫婦は少ないでしょう。
何度も同じようなことで揉める
同じようなことで毎回揉めていることが話し合いにならない原因です。
揉める内容が、夫婦の考え方の違いであれば、お互いに意見を簡単に変えられないため、話し合いが平行線のままで解決にはいたらないからです。
同じようなことで揉めてしまう代表例は義家族です。
相手の家族に会う頻度が多すぎたり、少なすぎることや、出されたくないところまで口や手を出される距離感など、結婚していれば切り離せない揉め事のひとつでしょう。
夫婦それぞれが、どこまで譲り合えるかどうかで話し合いになっていけますが、考え方の違いであれば、時間が必要な場合があります。
何回も同じ壁にぶつかり、少しずつお互いが歩み寄れるようになるか、少しだけ我慢をして受け入れられるようになるかで、同じことで揉めなくなるかもしれません。
話がこじれる
言い争いが始まって、本題からはそれてしまい、何を話しているのかわからなくなる場合です。
女性は不満をその都度小出しにすることができず、言いたいことをたくさん胸に秘めていることが多いからです。
子どものことも、家のことも挙げたらきりがありません。
しかし、日頃はためている分、何かが引き金になり、あふれ出る不満を止められずに口論になることもあります。
たいていの場合、引き金はその不満の中の一つにすぎず、やっと出た不満さえ解消されないと次から次へと他の不満も出てきてしまうのでしょう。
しかし、夫としても、身に覚えのないことであったり、
「なんで今さら?」というようなだいぶ前のものまで出てきては、反論したくなりますよね。
そのため、どんどん本題からかけ離れた口論になってしまうのです。
結局本題の話はできなくなり、日頃たまっていた不満を言い合って終わってしまいます。
その場から離れてしまう
子どもを連れて実家に帰ったりして、家を一時的にでも出て行ってしまうと、目の前から妻はいなくなり話し合いはできません。
電話で話し合いをしようと持ちかけても、妻が家を飛び出してしまう場合は、話したくない、顔も見たくないという気持ちの方が強いので向き合うことも難しくなります。
家を出るなり、実家に帰ってしまう場合はよほどのことです。
子どもを連れてとなれば相当追い詰められている想いがあるでしょう。
家を出ていくまでになった場合は深刻に考えて、そうならないよう妻とは向き合っていくよう日々気をつけるしかありません。
妻が家を出ていくなど、極端な行動に移す時は、とっさの思いつきではなく、積もり積もった不満から出た結果の場合が多いため、向き合って話し合うことが難しくなります。
夫婦で上手に話し合う方法
現状、話し合いがうまくできない夫婦になってしまっている場合、下記の方法を実践するとよいかもしれません。
夫婦で上手に話し合う方法を紹介します。
ステップを踏んだ話し方をする
1)自分の気持ちは横に置き、相手の立場になって考える
妻から何か提案をしてきた時に、夫はまず自分の考えを述べず、そんなことを考えていたんだなと妻を受け止めてみましょう。
「そっかー」
「最近寝れてる?」
など、妻の立場になって妻が考えていそうなことを代弁したり、妻自身に今の悩みを口にしてもらったりすることで、話し合わなければならない内容を明確にすると話し合いがスムーズになります。
例え、夫が意見を言わなくても、妻自身で考えた提案は感情的になっていることがあるからです。
話が脱線しないよう「こんなことを考えているから困っているんだな」という内容を2人で確認してから考えを述べていきましょう。
2)対立するつもりはない姿勢を表す
最初から否定的にならないことです。
妻が勇気を持って提案してきたことに対して、夫の第一声が「なんで?」や、いかにも嫌そうな顔をされたら、妻はそれ以上話したくなくなります。
妻から夫に話したい、聞いてもらいたいと思ってもらわなければ、黙ったり泣いたりして話し合いにはなりません。
妻は、話す時も半分は反対されるかもしれないと思っています。
意見がいつも一緒とは限らないこともわかっています。
しかし、勇気を出して相談したのに、速攻で「NO」と言われると心も折れてしまいますよね。
妻が話している間も、聞く耳を持つこと、完全否定しないことを徹底するだけで話し合いは続けられます。
それが対立しない姿勢にもなるのです。
3)自分の気持ちを混えて提案をする
ここで「じゃあこうしたらどう?」と提案を押し付けては今までのステップが水の泡になります。
妻の考えと一致する可能性はありますが、今までの妻の意見を無視していると捉えられる可能性の方が高いです。
そもそも「YES」でないのであれば妻の意見は通っていないことになりますからね。
「今までの話を全然わかっていない!」となり、話し合いが強制終了してしまうかもしれません。
妥協案になったとしても「YES」と妻に感じさせる必要があります。
「自分も疲れちゃうと眠気に勝てなくて…」
「手伝っても下手だとか、違うとか言われると傷ついて、次にどうしたらいいかわからなくなっちゃうんだよね」
など、具体的な気持ちを述べると、妻も知らなかった夫の気持ちに気付いて歩み寄ることができ、お互いにとって納得のいく解決策が出しやすくなります。
妻の気持ちもくみ取りつつ、夫自身の意見も述べることで、妻自身が夫のことも考えて解決策を探そうとする気持ちになるからです。
ステップを踏んで話すだけで、話し合いがスムーズになることが実感できるでしょう。
歩み寄る気持ちを心がける
妻の話を聞き、いきなり夫が否定した考えを伝えてしまうと、妻は夫が歩み寄る気持ちはないのだと判断します。
話しても無駄、話した自分が悪かった、話さなければよかったと妻が思ってしまえば、それ以上の話し合いにはなりません。
特に、子どもの面倒や家事の割合など、妻が求めているものと、夫のできる力量が全く同じということはありません。
夫婦間によっても認識のズレがあるので、相手が正しい、間違っているということではなく、ズレのすり合わせと考えることです。
夫から「子どもの面倒を見ることより、お皿を洗ったりできるから、子どもと一緒に早く寝たらどう?」
そんな提案でもいいのです。
妻から何か提案があれば、嫌だ、無理だと思わず、これだったらできる、という歩み寄る気持ちが妻の心を開かせます。
妻が向き合ってくれれば、夫婦にとってお互いに歩み寄った解決方法を話し合うことができるでしょう。
相手を変えようとしない
相手は変えることができません。
「どうして妻は言ってもわからないのか」
「何回同じことを言えば妻にわかってもらえるのか」
というのは、妻を変えようとすることです。
しかし、夫はなぜか自分のことはさておき、妻の考えが変わらなければ解決しないと思ってしまいます。
簡単に変わることができれば、どんな人にも合わせられて、誰とでも結婚できることになりますよね。
妻が納得するように論理立てて言葉のシャワーを浴びせても、何も刺さりません。
納得させようとしている時点で、妻を変えようとしていることになるからです。
むしろ、ののしりあったり、夫婦でお互い相手の悪いところを挙げ連ねたりと、お互い傷つけあってしまう場合もあります。
妻を変えようとする代わりに、自分を変えてみてください。
変えられるわけがないと諦めず、言い方は?タイミングは?顔の表情は?と見直すだけでも違うでしょう。
妻を変えるより何倍も楽な方法です。
妻と話し合う時に夫が気を付けるべき事
妻と話し合う時に、夫が気をつければきちんと話し合いに持ち込むことができます。
夫が気を付けるべきポイントを紹介します。
論理的にまくし立てない
夫に論理的に理屈を並べて話されることを妻は好みません。
論理的にまくし立てて妻に勢いで何か伝えようとしても、妻には
「また始まった、感情を無視して理屈でなんとかしようとしてきている」
と思われ、口も心も閉ざされてしまうからです。
妻にとって「なぜ?」に対する答えや考えが「なんとなく」や「よくわからない」であってもそれが意見なのです。
その「なんとなく」はどういうことなのか引き出そうとされると、妻は「意見」を無視されたと思い、泣いてしまったり、言葉に詰まって話し合いはできなくなります。
論理的に妻を説得する姿勢ではなく、感情を含めた意見を無視していないか、気をつけて話し合いをしようとすれば、妻は向き合ってくれるでしょう。
妻に勝とうとしない
夫はとにかく勝ち負けを意識して、妻の言葉を否定しないことです。
妻が何を言っても、夫が上から妻の話を被せてくれば
「なんとしてでも言い負かして勝ちたい」
そんな気持ちが伝わってしまいます。
負けるものかと反抗して意見をぶつけてくる妻もいますが、感情的になって泣いてしまったり、言葉が出なくなってしまう妻は多いでしょう。
夫としては、話し合いの対話をしようとしていても、妻の言い分を聞き入れず、どれだけ考え方が間違っているのかを並べれば、話し合いではなく討論になってしまうでしょう。
夫は妻に勝とうとしていないか気をつけながら、まずは妻の言葉を受け入れることが大切です。
聞き上手になる
妻との話し合いをスムーズにするために、夫は聞き役になることを忘れてはいけません。
つい論理立てて妻を説得する、理屈を並べて妻のいうことを否定ばかりするから妻は黙り込んでしまい、感情が込み上げて泣いてしまうのです。
妻の話は最後まで聞くようにして、黙ったり、泣いてしまっても、夫の方から質問責めやまくし立ててなんとか妻に話させようとしないことです。
感情的になって泣いているところに何を言っても心無い言葉にしか聞こえません。
妻が落ち着いて話せるようになるまで待つこと、妻が話し始めたら、上から夫の言葉を被せることはせずに聞き役に徹しましょう。
話しかけるタイミングを考える
夫が妻に話しかける時に、避けた方がいいタイミングが大きく分けて3つあります。
朝
喧嘩の仲直りや、大事な決め事などは、朝のバタバタしている忙しい時は特に避けた方がいいでしょう。
夫は仕事に行く準備だけを早めに済ませれば、時間に余裕があるかもしれませんが妻はそうは行きません。
手を動かしながら、子どもに指示をして、頭では晩御飯のことを考えていたりするのです。
妻の体調が悪い時
妻の体調が悪いときも話す内容には気を遣いましょう。
体調が悪そうで、ゆっくりしているから話しかけるチャンスなどと思わないことです。
日頃忙しく、ソファーにも座らない妻が、朝や平日昼間にゆっくりしているというのは相当体調が悪い証拠です。
どうしても話したいことがあるのならば、妻が答えを返さなくていいようなことにしましょう。
例えば「昨日揉めた件だけど、よく考えてまた一緒に話し合いたいから、少し体調がよくなったら教えて」などです。
子どもの前
話の内容によっては子どもの前で話したくないものもあります。
例え気にしているのが妻だけだったとしても、話したくない妻は何も答えず話し合いにならないでしょう。
揉めるとわかっている内容を、わざわざ子どもの前で話したいとは思いません。
話し合いがうまくいかず、子どもに泣いている姿を見られてしまうかもしれないからです。
タイミングを間違えてしまうだけで、「何もわかっていない」と怒りに変わり、ますます話し合いにならなくなってしまいます。
夫自身が、「今なら話しやすいかも」というタイミングを見つけて、「今、2人で話せるかな?」と前置きをすれば、妻に向き合ってもらいやすくなります。
第三者の介入
お互いの親や知人、カウンセラーや弁護士などを夫婦の間に入れて話し合う方法です。
夫婦だけでは、お互いに意見をぶつけ合うだけで話し合いにならず、解決できないと感じれば第三者の提案をするかもしれません。
話し合いが解決しないまま、最悪の場合喧嘩別れの離婚になるのは避けたいですよね。
なんとかして最悪の離婚は避けたいけれど、2人ではどうにもならないときに第三者の意見を聞いたり、解決してもらいたいと思うのです。
しかし、誰を選ぶかで、さらなる口論になる可能性は多いにあります。
夫側、妻側に、それぞれ精通している親族や知人であれば、選んだ方が有利になると、選べなかった方が妬むかもしれません。
また、カウンセラーや弁護士も、お金を払ってまで夫婦のプライベートな問題に介入されることを嫌がる妻もいます。
妻は嫌だと思っているのに、夫の意向で無理やり間に入れても、妻の機嫌はさらに悪くなり、無言を貫くだけでしょう。
お互いが納得する人を選ぶか、またはやはり2人で本音を出し合い、話し合いが継続できるよう心がける必要があります。
話し合いができない妻の解決法まとめ
夫婦で話し合いをすると妻が何も言わなくなるのは、妻の性格にも関係しますが、夫側の話し方で変わって来ます。
大抵は夫側が理詰めで妻の話を聞かないことが原因なので、まずは夫側が話し合い方を変える必要があるのです。
「どこまで妻に合わせれば解決するんだ?!」
「なぜ妻主体で考えなければならないのか?」
「夫は我慢するしかないのか?」
と考えていては解決しません。
妻に心を開いてもらわなければ話し合いはできないからです。
夫婦が何か壁にぶつかった時に、話し合いができるかできないかで未来は変わっていきます。
まずは夫自身が話し方を変えて、妻に向き合ってもらいましょう。