「妻がいるのに家庭を捨てようとしている」
「子供がいるのに家庭を捨てようとする」
一般的に見ればこんな夫は最低、人間として失格という意見もあるでしょう。
しかし、家庭を捨てるといっても、ある日突然姿を消すというような行動はしていないわけで、最低限のモラルはある夫といえます。
ニュース報道などを見れば分かるように、家庭を捨てるどころか子供を放置して蒸発したり妻にDVをするなど犯罪にまで至る夫や父親も少なくありません。
夫が家庭を捨てようとしているだけで「人間として失格」とは考えず、話合いの機会を持てるようなら多少なりとも誠意があると判断していいでしょう。
家庭を捨てる夫には女がいる?
妻にとっては残念なことですが、夫が家庭を捨てようとしている夫の約7割くらいは「新しい女性ができたことが原因」となっています。
つまり夫に妻以外に好きな女性ができ、その女性と新家庭を築きたいばかりに家庭を捨てようとしているというケースです。
昔から「女房と畳は新しいほうが良い」と言いますが、これまで共に苦労してきた妻よりも外の女性のほうが魅力的に見えるというのはありがちなことです。
それは単に共同生活をしていないからそう見えるだけで、実際にいっしょに生活してみれば「前の妻とあまり変わらない」ということを発見するでしょう。
別の女以外に家庭を捨てる理由は?
上記で「家庭を捨てる男の7割は女性が原因」という説明をしました。
では残りの3割は何かというと、「世の中が嫌になった」「人生に絶望した」「仕事や家庭が面倒くさく感じた」などの厭世的な理由が原因となっています。
こうした理由は妻側から見ると理解しにくいものですが、ウツなどの精神的な病気が原因になっているのかもしれません。
病気の可能性があるようなら大げさに怒ったり泣いたりなどせず、心療科(メンタルクリニック)など専門医に相談するようにしてください。
家庭を捨てても幸せになれるの?
借金や病気など特別に深刻な理由がなく妻子を捨てる男性は、将来的にまた同じことを繰り返します。
言い換えると、現在の家庭を捨てて新しい家庭を築いても再び新家庭を捨てる可能性があるのです。
それで「次こそは、次こそは…」と似たような失敗を繰り返し、いずれは老年になって後悔する結果になります。
夫がたいした理由もなく家庭を捨てようとしているなら、それは気の病ともいうべきものかもしれません。
今、家庭を捨てても決して幸せにはなれないということを理解してもらうようにしましょう。
夫に家庭を捨てさせないためには?
家庭を捨てようとしている夫には何らかの不満があります。
夫と「捨てる・捨てない」で揉める前に、いったいどんな不満があるのかを穏やかに聞き出してください。
「穏やかに」というのは、妻が泣いたり喚いたり怒ったりするのは逆効果になるからで、まずは相手を詰問したりせず冷静に理由を突き止めることが肝心なのです。
「どんなことが不満で家庭を捨てようとしているのか?」
「どのように改善すれば考えを変えてもらえるのか?」
を穏やかに聞きいてみましょう。
とりあえず、相手を責めるような言動は避けたほうがいいでしょう。
しばらく放っておけば改心する?
結婚以来、夫婦二人で築いてきた大切な家庭を夫が捨てると思っただけで妻は無力感を感じるかもしれません。
しかし、つらいからといって夫をそのまま放置しておけば家庭は崩壊してしまいます。
家庭を捨てようとしている夫は新しい生活に根拠のない夢を抱いています。
それを改心させるのは容易なことではありませんが、ハッキリした理由や将来の計画などを聞き出すまでは穏やかに対応するのがベターで騒ぎ立てても解決にはなりません。