夫・妻に「別居したい!」と言われた!
「別居しないか?」と相談された!
「距離を置きたいから別々に住まないか?」と言われた!
など、別居になりそうで別居はしたくないと考えている方向けの記事です。
別居をするとその先に離婚がチラついたり、悪い予感がすることがあります。
ここでは、別居を回避することで、離婚にならないようにするための考え方を紹介しています。

もくじ
夫・妻に「別居したい!」と言われた時の回避する為の考え方
夫婦の問題は百人百様であり、言い換えると「夫婦の数だけ原因がある」ということ。
つまり、別居を回避するためには「これさえしておけば上手くいく」という方法はありません。
その点を充分に理解したうえで、別居をしないための基本的な方法についてご紹介します。
別居しないためにまずは「冷静になる」
別居となったとき「何としても別居はしたくない」、「できれば一刻も早く解決したい」と考えるのは誰でも一緒です。
しかし、「早く早く」と焦ったり「穏便に解決したい」と考えたとしても相手がその通りにするとは限らないのは言うまでもありません。
とにかく大事なのは、まずは「自分が冷静になること」、次は「相手にも冷静になってもらうこと」です。
夫婦といえども、カーッとなった状態で話し合いをすると余分な言葉を発してしまい、結果として別居を回避するどころか離婚という派目に陥ることもあるのです。
別居になった原因を探り「自分自身を見つめ直す」
相手から別居を言い出されたとしても、全部が全部自分が悪いというわけではありません。
しかし、別居したいと言っているのは相手側であり、こちらに非がないと言い張っても解決にはならないのです。
夫婦が別居を回避するためには、どちらかが何らかの点で妥協しなければなりません。
もし自分が別居をしたくないと感じるなら、今いちど自分自身を見つめ直してみることが大切です。
別居したい原因解決に「お互いの意見をすり合わせる」
別居の原因が何であったにせよ、関係の修復には夫婦二人の意見をすり合わせることが必要です。
まずはお互いの認識のズレや考え方のズレを確認するとともに、どのようにすればそのズレを小さくできるかを、考えていかなければなりません。
自分たちの感情に流されるのではなく、細かい点から少しずつ考えのズレをすり合わせていくと意外な発見もあります。
その発見を見つめながらどうすれば修正が可能なのか、譲れる部分はどこなのかにフォーカスすることによって、お互いの意見をすり合わせることができるでしょう。
別居問題に「家族や他人を巻き込まない」
夫婦が別居するという話になると、その影響は子供や両親、近親者、友人などにまで波及してしまいます。
しかし、だからといって子供やそれぞれの両親を巻き込んでの話し合いをしたり、親族や近親者、友人などに仲介してもらおうとしたり説得を頼んだりすると逆効果になることがあります。
もちろん、そうした人々を無視するというわけではありませんが、まずは夫婦二人で腹を割ってしっかりと話し合うことを優先するのが別居回避に結び付く有効な方法といえるでしょう。


別居したいと言われる前の「サイン」を見逃さず回避!
「突然、配偶者から別居を宣言されてビックリ…」という話をよく耳にします。
本人にとっては突然の出来事であっても、実は別居に至るまでにはいくつかの「サイン」が出されているのです。
別居を未然に防ぐためにも、配偶者が発しているサインを見逃さないことが大事です。
攻撃的な態度が見られる
配偶者がたいした理由もなく攻撃的な態度に出るようなら、それは別居や離婚へのプロローグかもしれません。
お互いに愛し合っている時期には、相手のすることは何もかもが素晴らしく見えます。
しかし、いったん愛想が尽きてくると、逆に相手のすること為すことに苛立ちを感じるようになって攻撃的な態度に出るようになるのです。
もしも配偶者が怒りっぽくなった、ちょっとしたことで非難する、何かあるとすぐ自分を責めるといった態度が目立つようなら別居のサインといえるでしょう。
何かあると馬鹿にする
自分は普通に生活しているつもりなのに、配偶者が何かあるたびに馬鹿にしたような態度を取るようになったら別居のサインかもしれません。
相手を馬鹿にするというのは不満が溜まっている顕われのひとつであり、
「とにかく気に入らない」
「難癖をつけたくてたまらない」
「欠点をあげつらうのが快感である」
などの意味合いがあります。
夫婦が相手への尊敬心をなくすと、共に暮すことが困難になって別居への道をたどるという結果になりやすいのです。
自己主張が増えてくる
配偶者がことあるごとに自己主張するようになったら、別居への歩みを進めているというサインかもしれません。
たとえば、何に関しても頑なに自分の意見を言い張ったり、相手の意見に対してまったく聞く耳を持たなくなるようなら要注意です。
これは相手の意見を無視し自分の意見を押し通すことで、配偶者に対して
「おまえ(あなた)の意見は価値がない」=「おまえ(あなた)は価値がない」
ということを表現しているのです。
そこから、自分にとって価値がない相手と共に生活するのは無意味という結論に達し、別居へと進んでいくということになれば悲しい結末が訪れます。
別居サインのキャッチから回避へ
ここで紹介したような別居サインをキャッチしたら、すぐに対処する必要があります。
その第一歩は「相手の話をじっくりと聞くこと」からスタートします。
配偶者は口には出していないものの、何らかの不満感を抱いているわけで、まずは何の質問も反論もせずに腰を据えて穏やかに相手の話に耳を傾けてみてはどうでしょうか。
別居をしない為のノウハウはあるのか?
「別居を回避するためのノウハウがあれば知りたい」と考えている人は大勢います。
ノウハウとは専門的な知識や技術のことをいいますが、現実問題として別居をしないための効果的なノウハウはまだ存在していないといえるでしょう。
ただし、別居回避のための基本的な方程式を知っていればノウハウのひとつとして活用することができます。
別居で悩む人の典型例とは?
夫婦が別居を余議なくされた、夫(妻)から別居を切り出されてしまった、関係がギクシャクして別居が秒読みである等々、別居に関するパターンはいくつかあります。
ところが別居の原因や進行状況は違っても、別居を回避しようとする夫(妻)のパターンにはあまり大きな違いはありません。
その典型的な例を挙げてみると次のようになります。
- とにかく別居したくない、別居に納得いかない
- できれば一刻も早く別居問題を解決したい
- 子供や両親にショックを与えたくない
- 別居回避するだけでなく修復策を見出したい
- 何とか穏便な形で解決したい、揉めたくない
- 昔のように夫婦仲良く穏やかに生活したい
実はこのような心の動きが別居問題で悩む人の典型的な例なのです。
別居は夫婦の爆弾、簡単には除去できない
別居の回避でまず知っておきたいのは、別居は「夫婦間の爆弾」であり容易に除去できるとは限らないということです。
というのは、夫(妻)のどちらから別居を切り出したにせよ、「別居」を口に出すまでには様々な悩みや葛藤があり、長い時間を掛けた末の結論だからです。
そうした「別居を切り出した側」の苦悩の時間を考えると、別居がイヤだからといって話し合いをしたところで一朝一夕に回避できるものではないといえるでしょう。
もちろん、ちょっとした夫婦喧嘩で「出て行け!」「じゃあ出て行くよ!!」といったレベルの話なら大きな問題はありません。
しかし、悩みに悩み、考えに考えた結果として別居を切り出したのなら、かなり重く深刻な問題として受け止める必要があります。
相手を思いやる心で別居回避へ
別居を回避するためのノウハウとは、いわば「小手先の技術」や「巧みな言葉で相手を納得させる」といったものとは根本的に異なっています。
相手は長期間にわたって悩み苦しんできたわけですから、別居を言い出された側も同程度のレベルで共に悩んだり苦しんだりする必要があります。
まずはその部分を理解し、「悪かった」「別居しないで」というような安易なセリフだけに終始するのではなく、心底から相手の苦しみや悩みを理解することが別居回避のための最大のノウハウということになるでしょう。
別居しないために「今」できる事は別居を認めないこと
「夫・妻とある事情で別居することになりそう」という夫婦はの場合。
別居に至る事情は人それぞれだと思いますが、何とかして別居を避けたいなら「別居をしないと意識すること」です。
では、別居をしないために「今、できる事」とは何なのでしょうか?
別居を認めてはいけない
別居から離婚に至った夫婦の約7割が1年以内に離婚しています。
たとえ、相手から「お互いに冷静になるために一時的に別居しよう」と言われたとしても、離婚がイヤなら絶対に別居を認めてはいけません。
なぜなら、相手が別居を言い出す心の底には、「適当な時期が来たら離婚しよう」という気持ちがあるからです。
かりに別居を認めてしまうと、そのままズルズルと離婚に持ち込まれ後悔することになります。
別居の提案には同意しない
別居を持ち出す相手には、できれば今すぐにでも離婚したいが仕事や親族などのことなどを考えるといきなり離婚はしにくいという計算があります。
しかし、一定の冷却期間が過ぎたら「別居までして冷静に考えたが離婚しかないと思った」などといった理由を付けて離婚を持ち出すことが多いのです。
もし、相手が離婚する気がないなら別居を言い出すはずはなく、同居しながら夫婦関係の修復をしようと努力するでしょう。
そこで、相手がどんな理由を付けてこようと、絶対に別居の提案には同意してはいけないというわけです。
絶対にあきらめてはいけない
別居の話が出るまでには、さまざまなトラブルが起こっていると思います。
それが配偶者の浮気であったり、仕事やお金の問題、嫁姑のいざこざ、子供の教育の問題など一朝一夕では解決しないことも多いでしょう。
でも「別居して冷静になろう」といっても、実際には冷静な話し合いができるどころか離婚へ一直線というケースも多く見られます。
ひと言でいえば、別居に至るようなトラブルで冷静に話し合うことはむずかしいのです。
しかし、離婚したくないなら、どのような状況でも「絶対にあきらめない」という覚悟が必要です。
自分の心のなかの結論として「何があっても別居はしない」と決め、どんな状況になっても別居をしないという姿勢で対応することが不可欠となってくるのです。
別居回避のために今できる3つのこと
相手が別居を望んでいるとなったら、今すぐにできる事は限られています。
別居を回避するための解決策を模索するのも大事なことですが、現実には相手が話し合いに応じなかったり、素っ気ない態度で関わり合いを避けるような態度に出たりするため解決がむずかしくなりがちです。
具体的な解決策を考える前に、まずは「別居はしない」「別居は認めない」「決してあきらめない」という意志を明らかにすることが重要なポイントとなります。
本当の「本音で話す」ことが別居を回避するスタートライン
別居をしない為には「本音で話すことが大切」と聞くと、そんなのは当たり前じゃないかと思う人もいるかもしれません。
しかし、実際に別居に至ってしまった夫婦は「本音での話し合い」をしていないことが多いのです。
「本音」で語ることはむずかしい?
夫婦に限らず、「本音で話す」という言葉は一般的にもよく使われています。
本音とは本心からの言葉であると辞書には説明されていますが、現実問題として自分の本音を口に出すのは意外にむずかしいものです。
別居に関して夫婦で話し合いをするときも、本心からの言葉で語る「本音」を口に出せているかというと必ずしもそうではありません。
たとえば、本当は別居したくないにも関わらず
「何もわざわざ、別居なんてする必要はないじゃないか!」や
「子供のことはどうするのよ!」
などと方向違いの発言をしてしまうことはないでしょうか。
方向違いの議論は無意味になる
他にも
「別れても女一人で生きていけるハズがない」
「仕事なんてカンタンに見つからないよ!」
といった発言。
「私一人に子供を育てさせるつもり?!」
「お義父さんやお義母さんの面倒は誰が見るの!」
等々の別居とは無関係の発言をしてしまう人もす。
なかでも特に多いのが相手側の悪い点ばかりを責め立てる発言で、最後は「おまえが悪い」「あなたが悪い」ということになってしまえば「別居」という結論が出てしまいます。
こうした本音とはほど遠い方向違いの議論は別居回避に役立たないばかりか、別居ではなく即離婚ということにもなりかねません。
別居を避ける「本音」とは?
別居を避けるためには、まずもって「本音で話す」という努力をする必要があります。
やってみれば分かりますが、実は「本音で話す」のは意外にむずかしいものであること、そして自分の「本音」を見つめ直す必要があることを実感するでしょう。
多くの人間はふだんから「本音」とは異なる「建前」で話す習慣が付いているため、「本音」を口に出せないばかりか「自分の本音」が何なのかを明確にすることができにくいのです。
では別居を回避するための「本音」は何なのかといえば、それは「私は別居したくない」というひと言に尽きます。
もし本心から別居を回避したいのなら、いろいろな方向違いの余分な言葉を重ねるのではなく「別居したくない」「別居はいや」という「本音」を相手に伝える必要があります。
もちろん、別居したくないと言ったからといって、すべての問題がすぐに解決するわけではないでしょう。
しかし、まずこの「私は別居をしたくない」という本音を伝えないことには何事も始まらないのです。
別居にはデメリットも!別居の問題点を知って回避する考え方
夫婦のどちらかが別居を言い出したり、双方から別居の話が出たりするには何らかの理由があることは間違いありません。
しかし、どんな理由があるにせよ、別居の話し合いをする時点では単に「もう一緒に生活したくない」「一日も早く別居したい」とばかり考えて、そのデメリットについてはあまり意識していないことが多いようです。
別居すると仕事に支障がでる
「別居なら離婚と違って仕事に支障は出ない」と考えてはいないでしょうか?
夫婦は二人で生活することに慣れてしまっているため、一人になったら自分の生活がどう変わるかに関しては予想できない人が大半です。
実際に別居してから、夫側は
「生活のリズムが崩れて仕事に集中できない」
「家事がこんなに大変だと思わなかった」
「食事が不規則で残業が続くと体力的にツラい」
など感じるようになります。
一方、妻側からも
「パートを始めようとしても仕事が見つからない」
「今まで無意識に夫に頼っていたことが分かった」
「一人暮しで何となく不安感がある」
という事が言えます。
生活費など経済的な問題が発生する
昔から「一人口は食えぬが二人口は食える」というコトワザがあるように、夫婦なら何とか食べていけても一人暮しになると経済的に苦しくなるというケースが多くなります。
たとえば、同じ部屋に二人でいても一人でいても、必要となる光熱費はほとんど変わりません。
食材なども一人分なら少なくていいかと思えば、実際には買った物を余らせて結果的に損をするというケースもあるようです。
特に男性の場合は料理の経験がなかったり、作るのが面倒だからといってコンビニ弁当や外食ばかりになると食費がかさんで不経済になります。
お金の問題が人生のすべてではありませんが、別居は経済面でも大きなデメリットを生むといっても過言ではないのです。
別居すると子供の親権でトラブルになる
子供のいる夫婦が別居する場合、「親権をどちらが得るか」でトラブルとなるケースが増えています。
親権は離婚協議のときに考えればいいというのは昔の話で、現在では別居時に子供を引き取った側が離婚時も親権を取りやすいという傾向があるのです。
そのため、別居となった際に子供の親権をどちらが取るかでトラブルになり、双方の両親や親戚まで巻き込んで大事に至ってしまうという例も見られます。
夫婦が別居しようとすると、さまざまな問題が起こるのは当然のことかもしれません。
しかし、お互いに思ってもみなかったようなトラブルが発生してから後悔しても手遅れということも多いのです。
別居を話し合う際にはそのデメリットについても充分に考慮し、短絡的な別居は回避すべきといえるでしょう。
別居をしたくない5つの気持ちを伝える
夫婦がいちど別居してしまうと、なかなか解消するのはむずかしくなります。
別居を解消するよりも、まずは別居を回避することを心掛けなければならないのは当然のことといえるでしょう。
しかし、現実に別居を避けようとすると「何をすればいいのか分からない」というのが本音です。
そんなとき、別居を回避するための「5つの気持ちを伝える」について考えてみましょう。
自分の誠意を相手に伝える
「誠意」とは読んで字のごとく「私利私欲のない真心」という意味です。
別居を避けるためには、自分自身の欲をなくし心をこめて相手に接することが大切です。
もし別居の原因が自分にあるなら、なおさら相手に対して誠意を示す必要があります。
誠意は行動で示すというやり方もありますが、まずは率直な自分の言葉で誠意を表現することが第一でしょう。
別居したくないことを伝える
別居回避で意外に重要でありながら、ついつい忘れがちなのが「別居したくない」と相手に告げることです。
「別居したくないなんて言いたくない」
「別居がイヤだというのは言わなくても分かるだろう」
というような考えでは別居を避けることはできません。
もし別居したくないと思うなら、相手にしっかり伝わるように「別居はしたくない」「別居だけは回避したい」とハッキリと明言すべきです。
誠意を言葉にして伝える
別居を回避するには、相手に対する誠意を言葉にして伝えることが重要です。
具体的には
「心をこめて謝る(謝罪)」
「悪いところは直す(改善)」
「君(貴方)は悪くないと告げる(相手の正しさを認める)」
「悪いのは自分だと告げる(自分の非を認める)」
などがあります。
いろいろ言いたいことはあるでしょうが、ここで細かい話をしても上手くいくことはありません。
今、大事なのは相手の言い分を認めるということと、自分の非を認めるということです。
相手を必要としていると伝える
「別居」の反対はズバリ「同居」ですが、同じ場所に住み生活を共にしたいと思うのは相手を必要な存在と感じているためです。
そこで、別居を回避するためには「別居したくない」→「同居を続けたい」→「なぜなら、君(貴方)が必要だからだ」ということを伝えることが大切です。
なかなか口に出しにくい言葉かもしれませんが、別居をしたくないなら勇気を持って相手に伝えましょう。
自分は変わるということを伝える
別居の原因は何であれ、相手は自分に対して別居したいと思うほど不満を持っています。
その不満を解消しない限り、別居を回避するのはむずかしいといえるでしょう。
まずはその不満をしっかりと受け止め、「自分は変わるつもりだ」「必ず努力して変わる」ということを相手に伝えることが別居回避の第一歩となります。
別居しないためには「柔軟な考え方」から!自分中心では難しい!
夫婦が別居するには、他人には分からない複雑な原因があります。
しかし、その複雑な原因に捉われていると別居は避けられないということが多数の例から実証されています。
別居回避にはこれまでの経緯にこだわらない柔軟な考え方や対応が求められてくるのです。
夫婦も元々は赤の他人
縁あって結ばれた夫婦も、もとをただせば単なる「赤の他人」です。
当たり前のことですが生まれや育ちも違えば、父母や祖父母、兄弟姉妹も異なります。
ところが夫婦となって生活を共にしていると、ついついその点を忘れてしまうことが多いのです。
よく「親子は血がつながっているが夫婦はそうではない」ということが言われますが、現実的に見れば確かに夫婦は血縁者ではなくお互いの意思で結ばれた関係なのです。
これは夫婦の問題を考えるうえでも重要なことで、別居を回避するためにもベースとして忘れてはならないことといえるでしょう。
柔軟な思考が必要な理由
別居をしない為には、自分のポリシーや理論にこだわらない柔軟な考え方が必要となります。
たとえば、「俺はいつもこうしてきた!」や「私はそういうのはキライ!」というような強いこだわりを持っていると、夫婦といえども上手くいかないということは多いのです。
それが通常の状態のときなら問題はなくても、いちど夫婦の歯車がズレてくると別居の原因となることもあります。
人生にはそうしたポリシーやこだわりが必要な部分もありますが、夫婦の関係において強いこだわりを持ち過ぎると別居や離婚という結果になりやすいようです。
別居回避についても、
「俺は○○でなければ納得できない」や
「私はそんなことは許せない」
といった強いこだわりを一旦忘れ、状況にマッチした柔軟な思考に切り替えてみてはどうでしょうか。
相手の考え方を受け入れる
冒頭で「夫婦も元々は赤の他人」という点について言及しました。
赤の他人である夫婦が共に生活するには、柔軟に相手の考え方を受け入れることが必要な時期もあります。
なぜなら順調なときには不必要なことであっても、二人の関係がギクシャクしてくるような場合にはフレキシブルに相手の考え方を受け入れるという姿勢が問題を解決してくれることが多いからです。
もちろん、何から何まで相手の考え方を受け入れろといっても無理があります。
ポイントとなるのは「相手の話を聞く姿勢」や「相手の言葉を頭ごなしに否定しない姿勢」です。
自分が相手の言葉や考え方を受け入れようと努力すると、自然に相手も自分の考え方を受け入れるようになります。
浮気が原因で別居の話が出た!別居をしない為には?!
夫婦の別居の原因で特に多いのが「配偶者の浮気」という問題です。
昔から「浮気は男の甲斐性」といって、浮気をする男は経済力や行動力があるように思われてきました。
また、昨今では男性だけでなく女性の浮気も急増しており、性別問わず「浮気」や「不倫」の話題がメディアさえも賑わせています。
こうした浮気が原因となっている別居を回避する方法はないのでしょうか?
浮気から別居のパターン
夫婦が浮気から別居に至ってしまうというケースには2種類のパターンがあります。
ひとつは、夫にしろ妻にしろ浮気をした方が別居を言い出すというパターンです。
このケースでは、浮気をしてしまった夫(妻)が何らかの事情で別居を決意し、「もう一緒には暮せない」と言いだして別居に至るというパターンになります。
浮気をした側が別居を申し出るのですから、これはもう「浮気」ではなく「本気」の可能性もあるわけで離婚までは秒読みという可能性もあるわけです。
もうひとつは、浮気をされた夫(妻)が別居を切り出すというパターンです。
こちらは浮気をされたショックや怒り、失望などが要因となって別居を持ち出しているわけですから、やりようによっては別居を回避できる可能性も高いといえるでしょう。
浮気をした側からの別居の申し出
もし浮気をした夫(妻)が謝罪するわけでもなく、開き直ったかのように別居を申し出てきたら回避にはかなりの労力が必要となります。
なぜなら、この浮気は単なる一時の気の迷いや遊びではなく、離婚を念頭に置いた「本気の浮気」かもしれないからです。
もしもこのような事態に陥ったら、夫婦での話し合いや修復は困難になってしまう例も少なくありません。
ここでポイントとなるのは、
浮気をした夫(妻)側の「本気度」はどのレベルなのかという点と、
浮気をされた夫(妻)側が「どのくらい許せると考えているのか」という点
になります。
この部分をしっかりと見極めるためにも、まず自分自身の本音と向きあってみることが必要といえるでしょう。
浮気をされた側からの別居の申し出
もし浮気をされた夫(妻)側が別居を言い出したとしたらどうでしょうか。
こうしたケースでは、「配偶者に浮気をされた」というショックと失望感が引き金となって別居を切り出しているというケースが考えられます。
かりに浮気をした側が心底から謝罪し、「二度とこのようなことはしない」と誓ったとしても関係の修復にはそれなりの時間や労力が必要です。
単に謝罪したり反省したりというだけでなく、相手が納得するような「誠意」を形にする必要があるでしょう。
夫・妻への思い込みを捨てて別居回避
「別居を回避する特効薬はあるのか」と聞かれて、イエスと答えられる人はいないかもしれません。
なぜなら、百組の夫婦が別居の危機に直面していたとすれば百個の原因が、千組の夫婦ならば千個の原因があるわけで「誰にでも効く別居回避の特効薬」というものは存在していないからです。
しかし、本心から「別居を回避したい」と考えているなら、「思い込みを捨てる」ところも意識をしましょう。
別居を招く「思い込み」
人間であれば誰でも「思い込み」がないという人はいないでしょう。
「思い込み」とは深く信じ込むことや固定的な考えに執着するという意味ですが、深く信じるのはいいとして誤った認識に執着するのは考えものです。
夫婦間でも配偶者に対して
「君はいつもそうなんだよ」
「貴方っていつでもそんな感じなのよね」
となってしまうと危険な事態に陥ってしまうことがあります。
相手の言動を「いつも○○だ」から「もう○○は治りそうにない」と変わり、「これからも○○なら我慢できない」となれば別居へと進んでいく可能性が出てくるのです。
「思い込み」は夫婦の不安要素
確かに、長年心に抱いていた「思い込み」を捨てるのはむずかしいかもしれません。
特に毎日共に生活する夫婦間では、相手に対して
「○○な人」や「この人はいつも○○」
という「思い込み」が刷り込まれてしまっています。
簡単な例でいえば、配偶者に対して
「本当にだらしない人」
「やる気が見られない人」
「いつも適当な人」
「私の話を聞かない人」
と考えている例は少なくないでしょう。
こうした「思い込み」は相手への失望につながり、さらには絶望にまで至って別居や離婚という結果を招きます。
言い換えると「思い込み」によって勝手に相手の価値を判断し、
「もう何を言っても無駄」
「この相手とは暮す価値がない」
「今後も変わることはない」
となったときが別居の危機といえるわけです。
「思い込み」を捨てられると別居回避にもつながる
人間には誰でも「思い込み」があり、それを捨て去ることはむずかしいものです。
しかし、もし「思い込み」を捨てたとしたらどうでしょうか。
たとえば「だらしないところもあるが良いところもある」
「やる気はないが心は優しい人」
「いつも適当だが細かいことを言わない人」
「私の話を聞かないが愚痴も言わない人」
となるのかもしれません。
さらに、「だらしないと思ったけど仕事は一生懸命やっている」
「やる気がないように見えて努力している部分もある」
「適当なところもあるが真剣にやっていることもある」
「私の話を聞かないと思ったが真面目な話なら聞いてくれる」
というように見方が変わってくることもあります。
つまり、自分が「思い込み」に捉われていると相手の良いところも見えなくなってくるということもあるのです。
別居は離婚の一歩手前!それを回避する為には↓こちらもチェック

