「別居したいと言われた」でも、私は別居したくない!
別居したら、そのうち離婚話まで進みそうで怖い。だから別居はしたくない!
そんな別居の危機に直面している妻向けの記事です。
ここでは、夫から「別居したい」と言われた時の対処法と別居しなくて済むような考え方をご紹介します。

もくじ
夫から別居したいと言われた!別居をすると離婚率が上がる?!
夫から「別居したい」と言われても、妻が「離婚したくない」と思うなら別居をしてはいけません。
別居は夫婦の同意のもとで行なわれるもので、一方が「別居しない」と言えば実現しないのが通例です。
離婚を避けたいのなら、絶対に別居に同意しないでください。
別居には3種類ある
(1) 夫が現在の住居(家・マンション・アパート等)を出て行く
(2) 妻が現在の住居(家・マンション・アパート等)を出て行く
(3) 夫婦共に現在の住居を出て新しい住居に移る
別居から離婚に至りたくないなら、(1)は仕方がないとしても(2)と(3)は極力避けなければなりません。
また、(1)を回避するためには、生活費や夫婦の共有貯金などを押さえるという方法もあります。
仮に(1)を避けられなかったとしても、妻が自ら別居に協力する姿勢を見せるのはNGです。
なぜなら、夫婦が5年以上別居していると、離婚調停や裁判になった時に「離婚」という審判が出やすいからです。
つまり、「別居している」=「夫婦生活を続ける意志がない」と判断される為で、「私はそんな気持ちはなかった」と主張しても現実的には「別居してるじゃないか」となる為です。
別居と離婚の違い
夫婦の別居と離婚の違いは「戸籍上で夫婦かどうか」という点だけです。
別居とは文字通り夫婦が別れて生活することで、仲の良い夫婦でも仕事や家族の問題などで別居する例はたくさんあります。
その代表的なケースが「夫の単身赴任」や「親の介護」、「子供の進学」といった事例で、別居したからといって必ず夫婦別れにつながるという事はありません。
ただし、そうした理由がないのに夫から「別居したい」と言われたとすれば、それは「離婚が前提」もしくは「離婚までの土台作り」といった側面もあるのです。
ほとんどの男性は妻と離婚するにしても「できるだけ波風を立てたくない」と考えています。
うっかり離婚を切り出して妻が大騒ぎしたり、親兄弟や友人知人を巻き込むような騒動になっては困ると危惧している為、「まずは別居」という事になるわけです。
別居は離婚への第一歩
夫婦が離婚する為には、「話し合って決める(協議離婚)」、「家庭裁判所に申し立てる(調停離婚)」、「裁判所に訴える(裁判離婚)」などの方法があります。
当事者同士が話し合っても合意に至らない(離婚が決まらない)という場合は、家庭裁判所で調停委員に仲介してもらって話合いを行ないます。
それでも合意が得られない場合は「裁判」となるのです。
妻が「離婚したくない」と考えているのなら、話合いや家裁の調停で「離婚する意志はない」と言い続ければ基本的に離婚はできません。
ところが離婚裁判という事になると、夫婦が別居しているという事実があれば「離婚」という判決が出る可能性が高いのです。
裁判で「離婚」という判決が出れば、控訴しない限り離婚は避けられませんし、控訴したとしても同じ判決が出る可能性も充分にあり得ます。
つまり、別居しようという夫の言葉に従ってしまうと離婚の確率が高くなってしまうのです。
別居に応じない事が大切
夫婦が別居していると、一般的には「夫婦生活を続ける意志がない」と見なされます。
言い換えると別居に応じるという事は、離婚に至っても構わないという意志表示と見られる場合があるわけです。
もしも夫が「お互い冷静になる為に一時的に別居しよう」とか、「しばらく距離を置きたいから別居してくれ」と言っても決して応じてはいけません。
なぜなら、後々になって「一時的と言ったじゃない」とか「しばらくと言ったから」と言っても、相手が「そんな事は言っていない」、「離婚前提の別居だと言った」と主張した場合、何も証拠がないからです。
もちろん何らかの正式な誓約書のようなものを作成していれば別ですが、一般の女性にはそのような知識はないので作成は難しいでしょう。

夫との別居・離婚を回避するための考え方
さまざまな事情から夫との別居を余議なくされ、「何とか別居や離婚を回避したい」と苦しんでいる妻はたくさんいます。
しかし、問題を解決しようとすればするほど、どんどん自体が泥沼化して疲れと諦めを感じてしまっている女性も多いのではないでしょうか。
夫婦の別居という現実に直面した場合、それを回避するために妻にできることとは何なのでしょうか。
夫の考え方に注目しよう
「夫からの突然の別居宣言(離婚宣言)に心が乱れて、冷静な思考ができなくなってしまった…」というようなことは珍しくありません。
夫からの説明を聞いても何が何だか理解できず、反論しようにも何を言えばいいのか分からないとなるのは当然のことでしょう。
まず、ここで重要なのは心を落ち着けて、「夫の考え方」に注目してみることです。
よく「女性は感情の生き物」といわれますが、逆に「男性は論理的な生き物」であり、必ず何かしらの理論(考え)を妻に語っているはずです。
その夫の考えをしっかりと聞き、理解することで、別居を回避する手掛かり(ヒント)が見えてくるのです。
「感情」ではなく「理論」で
女性の多くは「感情」でモノを考えるといわれています。
もちろん、女性のなかにも「感情」より「理論」を優先させている人はたくさんいますが、何かアクシデントが起こったりすると「感情」を優先してしまう人も少なくないようです。
では別居や離婚という事態に直面した場合にも、ついつい「理論的な思考」ではなく「感情優先の考え方」をしてしまったとしたらどうでしょうか。
冷静な話し合いができないことはいうまでもありませんが、感情に任せて夫を罵ったりすることになって、別居や離婚回避という目的は果たせなくなるはずです。
男性の多くは「感情」よりも「理論」を優先して話し合いの場に臨むはずであり、それに対して「感情」ばかりが先走った対応するとなると、不利な立場に追い込まれてしまうケースが多くなります。
もし夫との別居や離婚を回避したいなら、「感情」ではなく「理論」で夫に対処する必要があるでしょう。
二つの「謝」:「感謝」と「謝罪」
夫婦が別居や離婚をするという事態に陥ったとき、「どちらが悪いか」ということはあまり大きな問題ではありません。
極言してしまうと、もし自分は間違ったことをしていないと感じていたとしても「別居や離婚はしたくない」と思っているなら相手に対して折れて出なくてはならないのです。
そこで、心の底から「夫との別居を回避したい」と考えるなら、必要となってくるのは「二つの謝」である「感謝」と「謝罪」ということになります。
夫の言葉を謙虚に受け止め、謝罪すべき点は素直に謝罪し、夫に対する感謝の気持ちをストレートに伝えましょう。
夫との別居・離婚回避のカギは「あきらめない事」
夫から別居や離婚を切り出されて、すぐに同意するような妻は少ないはずです。
別居や離婚の原因や理由はともかくとして、これまで夫婦として築いてきた基盤を揺るがすような事態が「別居」といえるでしょう。
加えて、妻(女性)側からしてみると今後の「生活の問題」や「お金の問題」「子供の問題」「義父母の問題」などの難問があります。
では妻側から見て、夫との別居や離婚を回避するカギとは何なのでしょうか。
バランスの取れた対応がカギ
もし夫から「実は別居(離婚)したいと考えている」と切り出されたら、ほとんどの女性はショックを受けて精神的に混乱してしまうものです。
しかし、そこでパニックを起こして騒ぎ立てたり、夫に何かを問い詰める、詰問するといった態度を取ったのでは逆効果になります。
かといって、ごく軽く「どうせ実行できるはずないわ」や「一時的な気持ちでしょ」と考えるのは得策ではありません。
夫との別居や離婚を回避するには、ヒステリックに大騒ぎしない、軽くあしらって終わりにしないという「バランスの取れた対応」が必要となるのです。
騒がず、あきらめず根気よく
夫との別居や離婚回避には、あわてたり騒いだりするのは無意味な行動といえます。
いくら妻が騒いでも夫側は迷惑がって無視するだけで、その決心を翻意させることはできないからです。
ここで重要になるのは「あきらめず根気よく対処する」ということです。
女性は本来粘り強いもので、コツコツ継続して行動することができるという特質をもっています。
別居や離婚回避においてもその特質を発揮し、「あきらめない」「根気よい努力」を続けていくことが求められるのです。
もし仮に夫側が別居を主張し、ときとしては「じゃあ出て行く」と言っても応じてはいけません。
逆に「おまえが出て行け」と言われたとしても、当然のことながら出て行く必要はないのです。
冷静沈着に別居・離婚回避の努力を
別居や離婚に関しては夫・妻のどちらに落ち度があるというようなことはありません。
もしも片方に浮気やお金などの原因があっても、それは夫婦で解決し乗り越えるべき問題といえるわけで、別居や離婚によって解決できるものとはいえないのです。
ただし、原因は何であれ、夫側から別居や離婚を切り出されて、妻が冷静さを失って大騒ぎを演じるとなると問題は異なってきます。
大事なのは「あきらめずコツコツ」であり、逆上して状況を悪化させないよう努力することが肝心です。
別居も離婚も妻側が応じなければ成立するものではなく、あくまで「別居は認めない」ということを徹底してあきらめずに頑張ることが大切です。
夫との別居危機は3つのポイントに注意する
夫婦が別居危機に陥った場合、容易に回避できる方法というものはありません。
なぜなら、夫婦生活は日々の積み重ねであり、上手くいくのも上手くいかないのも単純な理由から起こるわけではないからです。
しかし、夫の態度の変化を感じていたり、現実に別居を匂わせるというような事態になったらどうすればいいのでしょうか。
「女性」としての自分を省みる
夫が別居を匂わせるような言動を示すのには、直接的・間接的を問わず何らかの原因があります。
もし口で「○○な点が不満だ」や「○○なところが我慢できない」と言ったとすれば、その点に留意して行動する必要が出てくるでしょう。
ただし、直接的に「○○」という部分を改善するだけでなく、もうひとつの重要なポイントについても考えてみる必要があります。
それが「女性」としての自分の言動を省みてみるということです。
たとえば髪型や服装などに手抜きはないか、話し方や動作などに女性らしさが欠けていたのではないかという点です。
妻が女性として魅力的であれば、男性の多くは他の部分に目をつむるという傾向があります。
その点に注目して、「女性としての自分は夫から見て魅力的か」をもう一度振り返ってみてください。
「衣食住」が心地いい家庭なのか?
よく結婚式のスピーチで「夫婦で大切なものは3つの袋」という話を耳にします。
そのひとつが「胃袋」というものですが、結婚生活では衣食住が心地いいか否かで夫の気持ちも変わってきます。
こざっぱりとした快適な衣服、毎日用意される美味しい食事、気分よく暮せる心地いい家は男性をリラックスさせ「この家庭を手放したくない」と感じさせるものです。
逆に衣食住に手抜きがあると、男性はついつい家庭に帰りたくなくなったり、他の女性に目を奪われていってしまうようです。
もし別居の危機を感じているなら、結婚生活の原点ともいうべき「衣食住」をもういちど見直してみましょう。
「夫を頼る気持ち」で別居回避
よくいわれる「女性の武器」が愛らしさや女らしさですが、別居の危機を回避するためにもこの武器は有効に機能します。
いくら別居を避けるためといっても「女性らしさをアピールするのはイヤ」という人もいるかもしれません。
確かに「女らしさ」というと抵抗がある人もいるでしょうが、これを別の言葉で言い換えると「夫を頼る気持ち」や「夫に甘える気持ち」ということになります。
この気持ちがないなら別居して独立して生きていっても大きな問題はないわけで、「やはり夫は必要」「別居せずに二人で暮らしていきたい」というのなら「女らしさ」や「夫に頼る気持ち」を表現してみてもいいのではないでしょうか。
別居と離婚回避・妻にできる5つの方法
夫婦が別居や離婚をするという非常事態に直面したとき、それを回避するために妻にできることがどのくらいあるのかと悩む女性も少なくありません。
ここでは、別居や離婚回避のために妻(女性)にできることについて紹介していきます。
その1・冷静に事態を受け止める
大きなショックを受けるような事態を眼前にすると、多くの女性は感情的に混乱して冷静さを失っていきます。
別居や離婚という問題もその例外ではなく、夫から別居を持ち出されると「私が悪いの?それとも彼が悪いの?」、「私が何をしたっていうの!」、「子供は誰が育てるのよ!!」というように感情の乱れるままに言葉を発してしまったり、ひとりで悩み続けてしまうケースも珍しくはありません。
しかし、もし別居や離婚を回避したいのなら、自分の感情を抑制して冷静に事態を受け止めることも重要な要素なのです。
その2・夫の言い分を分析する
別居や離婚の理由について夫側から説明があった場合、ひとつひとつの言葉に敏感に反応するのではなく落ち着いて対処することが重要です。
実際に夫が口に出していること、口には出さないが腹にあることなどを読み取って、別居や離婚を回避するためのヒントを探っていきましょう。
大切なのは「別居したいという真の理由」を知ることで、ささいな言葉の綾に大きく反応してしまうのは無駄な行為です。
とにもかくにも夫の言い分を平静な気持ちで聞き、その内容をしっかりと分析していくことがポイントとなります。
その3・感情的にならずに話し合う
夫が別居や離婚をすると言い出しても、すぐにそれが実現するというわけではありません。
何事も話し合いをするところからスタートするわけですから、その話し合いを自らに有利に進める工夫が求められてきます。
そのカギとなるのが「感情的にならない」、「パニックを起こさない」ということであり、女性が感情的に話し始めると男性は「ヒステリーだ」といった反応を示すために、解決には至り難くなります。
できる限り感情に走らず、穏やかに話し合いを行なってください。
その4・反論は控えめにしよう
別居や離婚に関する話し合いはあくまで回避を目的としましょう。
夫の言葉にいちいち反論すると、話し合いが喧嘩になりやすいという問題点が出てしまいます。
大事なのは相手の言い分や主張を聞くことで、反論しても得るものは何もないということを心しておきたいものです。
その5・第三者の意見を参考にする
夫婦間の別居や離婚という重大な問題を第三者に相談するのはイヤという人もいるかもしれません。
しかし、二人だけで別居・離婚問題を解決しようとして失敗し、結果的に離婚してしまったという夫婦も少なくないようです。
信頼できる第三者の意見を素直に聞き、何をすれば別居や離婚を回避できるかの参考にしてみてください。
別居と離婚の回避で妻がしてはいけない事
夫から別居や離婚を言い出されたとき、妻側がそれを回避したいと思うなら「絶対にやってはいけない事」というのがあります。
この「やってはいけない事」をしてしまうと、別居や離婚を回避できないという結果になりがちなのです。
感情に走った発言はNG
女性はショックを受けるような出来事があると、それを受け入れられずにパニックになって混乱状態に陥ることがあります。
実はその混乱状態は心が傷つくのを防ぐ防衛反応なのですが、男性側からは「ヒステリーを起している」と誤解されてしまうのです。
このような状態になると男性は意味なく大声で怒り出したり、逆に逃げ腰になって誤魔化したりと冷静な話し合いができなくなります。
夫の浮気を疑うのはNG
夫が「別居」や「離婚」という言葉を口に出すと、ほとんどの女性は浮気を疑ってしまうようです。
もし仮に本当に夫が浮気をしていたとしても、別居や離婚の話し合いのときにそれを持ち出すのはNGです。
なぜなら、「浮気」というキーワードが妻の口から飛び出した瞬間に、夫の多くは「何とか誤魔化そう」とするか「開き直って離婚を切り出す」という行動に出るからです。
なかには自分の浮気を正当化し、「もう君とはやっていけないから」と離婚を促すような非常な男性も存在しています。
また反対に夫が浮気をしていなかったとしたら、「俺を信じられないのか」「前から疑っていたのか」となって別居や離婚の新たな原因ともなってしまうのです。
子供の問題を持ち出すのはNG
女性は「妻」という立場のほかに「母」という立場にも強いこだわりがあります。
そのため、別居や離婚ということになると、ついつい子供のことが気になってくるのは当然といえるでしょう。
しかし、夫側から見れば子供の存在を持ち出されると「痛いところを突かれた」という後ろめたい気持ちになってしまうのです。
そこで男性は父親としての罪悪感から、妻に対してキツイ態度に出てしまうケースも見られます。
別居や離婚は夫婦の問題、その話し合いで子供の問題を持ち出すのは得策とはいえません。
舅・姑の話を持ち出すのはNG
夫婦の別居や離婚の話し合いでは、「子供」と同様に「舅や姑」など親族の話を持ち出すのもタブーです。
確かに夫の舅や姑は近しい親族であり、別居や離婚の問題ともなればまったく無関係とは言い切れません。
ただし、夫(男性)の多くは自分の両親や兄弟姉妹などの問題を持ち出されるのを嫌うため、話し合いがスムーズにいくのを妨げてしまう恐れがあるのです。
やはり別居や離婚の回避には、あくまで「夫婦二人の問題」というスタンスをキープするのが得策といえるでしょう。
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