仮面夫婦のまま行く末は?
この記事で解決できる悩み
「もしかしてうちは仮面夫婦…」「仮面夫婦の状態が辛い…」
など、夫婦仲の距離感に悩んでいる
- 仮面夫婦を抜け出すには?
- 夫婦仲を保つためには?
など、夫婦関係が良くないことが心配な方へ
この記事は、仮面夫婦から抜け出すための記事です。
最後まで読んでもらえれば、仮面夫婦になった理由が分かり
夫婦仲を取り戻すための「接し方」「行動」「考え方」が理解できるようになります。
もくじ
仮面夫婦の行く末のリスク
仮面夫婦の生活を続けていくと、将来的にどんなリスクがあるのか、どんな結末が待っているのか想定してみましょう。
家庭内別居生活を送る
仮面夫婦になると、同じ家に暮らしていても、別々の生活をしてお互いの存在を無いものとする家庭内別居になっている可能性は大きいです。
お財布、食事、洗濯、寝室も分け、会話もなければもちろん一緒にどこかへ出かけることもありません。
仕事中心の生活をしている夫は家にいることも少なく、家にいるときは部屋にこもっているなどをして顔を合わせることもないのです。
家庭内別居は、家の中では完全に無視をして過ごす状態になるかもしれません。
相手が病気になったとき、一緒に住んでいるだけの相手を心から心配して献身的な看病ができるでしょうか。
なぜ自分がただ籍を入れているだけの相手に、お金や時間を削って介護をしなければならないのかと考えてしまうでしょう。
また、自分が入院することになっても、頼りたくないと思うかもしれません。
家庭内別居のため、同じ家で暮らしていても、相手の存在は無いとみなされ、いざというときにも頼れる相手ではなくなってしまうことです。
子どもに悪影響を与える
一緒に暮らしている子どもに影響が出る可能性があります。
子どもは親をよく観察しています。
そしてとても敏感で繊細です。
物心ついたときから、仲の良い両親を見たことがなければ、自分と両親が揃って出掛けることに、抵抗や不安を覚えながら育っていく場合もあります。
子どもの性格によっては、両親を喜ばせるために一生懸命に楽しいふりをしたり、無理にがんばったりして両親に気を遣っているかもしれません。
両親が家の中では楽しくしていないことを不安に思い、心の中では両親がいつか離婚してしまうのではと心配をして過ごしていることも。
仮面夫婦を続ければ、一番身近にいる子どもの将来にも悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
浮気や不倫にはしる
浮気や不倫をして心の安らぎを他の誰かに求めてしまうでしょう。
相手がしてしまうことだけでなく、自分も求めるかもしれません。
一番安らげると思って結婚した相手は、もう心の安らげるパートナーではありません。
夫婦の生活の拠点は同じ場所でも、楽しく外でデートを楽しむ人、悩みの相談を聞いてくれる人は夫や妻では無く、浮気や不倫相手ということも。
仮面夫婦で離婚はできないとわかっていれば、お互いに割り切って浮気相手を容認する場合もありますが、虚しい夫婦の関係ですよね。
たとえ仮面夫婦で愛情がなくなっていたとしても、自分とは別パートナーがいるとなれば、相手に対してますます嫌悪感を抱くようになるかもしれません。
浮気や不倫をすることは、仮面夫婦を悪化させる要因にもなってしまいます。
熟年離婚をする
熟年離婚となれば、離婚後の影響は大きいでしょう。
老後になり、経済的にも精神的にも辛いことが想像できます。
例えば、妻が専業主婦であった場合は、熟年離婚後に定職につくことは難しくなり、経済面から離婚前と同じ生活ができるとは限りません。
また、家事全般を妻に任せていた夫は、離婚後は夫自身ですべてしなければなりません。料理ができなくても、いまさら料理を覚える年齢でもなくなります。
熟年離婚をして新しい生活をするということは、お金の面でも生活する上でもこれからの人生が不安になる可能性があるのです。
仮面夫婦とは?どんな特徴
仮面夫婦の特徴をあげました。
自分たち夫婦が当てはまってしまっているかどうか、夫婦の関係を見直すきっかけにしましょう。
生活時間がずれている
仮面夫婦は生活時間がずれていることが多いです。
とにかく夫婦で一緒に過ごしません。
食事は一緒に取らない、寝る時間も起きる時間も合わない、そうやって顔を合わせる時間が削られていき、顔を合わせなくても成り立つ生活に慣れてしまいます。
むしろ、生活時間が一緒になると違和感を感じてあえて食事時間を合わせないなどもあります。
生活がずれていても問題がない、むしろ顔を合わせないくらいがちょうどいいとさえ思えてしまい、お互いに合わせようとしなくなっていくのです。
夫婦間の会話がない
夫婦2人ではほとんど会話をしません。
特に家の中では極端な話、無視に近いでしょう。
子どもやお金のことなど必要な話はしたとしても、それ以外は話さないのです。
言葉を交わさずにLINEのやり取りで済ます場合もあります。
基本的に、夫や妻でなくても話せることは、夫婦で話しません。
そして夫婦の間に共通の話題もないので、話すこともなくなります。
確かに歳を重ねていけば、何でもかんでも話す夫婦は少なくなるでしょう。
話さなくても、なんとなく相手が思っていることや言おうとしていることの予想がつくようになるからです。
わざわざ食べたいものを聞かなくても、暑いからこんなものを食べたそうだななど、好みなどがわかってきます。
また、話すタイミングも考えたり、話すべきか、話さないでおこうかと判断して会話を選ぶようになるからです。
相手の反応も予想がつくようになりますからね。
余計な揉め事にならないように気をつけるようになり、会話そのものは少なくなります。
しかし、仮面夫婦は、必要なければ話したくないと思っています。
相手を想うほどの愛情も残っていないので、単純に揉め事になるくらいなら話したくないと思うでしょう。
仮面夫婦間の会話は相手を想って減らしているわけではなく、話したくないため必要最小限となってしまうのです。
外面がいい
外面がいいので家の外では不仲には見えません。
夫婦で子どもの行事に参加をしたり、家族旅行にも出かけたり、家では無視をするほど避けていても、外では会話も普通にするからです。
不仲なことを周りに知られたくない、家族に知られて心配させたくないという思いが外では良い夫婦を演じさせるのでしょう。
外面のいい人はいますが、家の中と外での夫婦で接する態度はとにかくギャップが大きいことです。
相手の二面性を目の当たりにしてしまうので、さらに相手への嫌悪感や不信感となり、家の中ではますます距離をおくことになります。
共有するものがない
子どものこと以外、共有できるものがありません。
共通の趣味もなく、2人で出かけることもないので相手と過ごすきっかけもなくなります。
そもそも共有したいと思わないので、お互いに誘うこともしません。
仮面夫婦になる前は、趣味が違っても相手を誘って出かけることもあったでしょう。
それは、何かを一緒にやりたい、共有したいという気持ちがあったからです。
誘われたほうも、乗り気ではなかったとしても、誘ってもらえて相手が時間を共有したいと思ってくれていることに答えようとしていたはず。
しかし、夫婦でいる時間が長くなると、遠慮はなくなり、我慢してまで相手に合わせることをしなくなります。
誘う側も、断られることが増えたり、いやいや付き合ってもらうくらいならと誘う気持ちもなくなっていくでしょう。
買い物は1人で行き、食事や旅行も夫婦でいきたいと思わなくなります。
唯一共有できる子どものことも、決めるのは妻であって、夫は報告を受けるだけなど事務的になっているかもしれません。
一緒に過ごさないため共有するものがなくなり、さらには無理をしてまで共有したいとも思わなくなります。
スキンシップがない
仮面夫婦にはスキンシップがありません。
家の中では近づこうとさえ思いません。
夫がリビングにいるとき、妻はキッチンで家事をわざわざするなど、相手との空間にいないようにします。
家の外で仮面夫婦を演じる上で触れ合うことがあるかもしれませんが、気持ちはないでしょう。
お互いに同じ空間にいても居心地が悪いのです。
居心地の悪い相手とスキンシップをとりたいとは思いません。
レスにもなりやすく、仮面夫婦の象徴ともいえます。
他に相手がいる
他の相手で心を満たしていることがあります。
夫婦では心が満たされないため、満たしてくれる相手を作ってしまうのでしょう。
仮面夫婦は顔を合わせることも少なく、会話も必要なこと以外はしないため、なんでも話せるパートナーとは言えません。
聞いて欲しいことも、本当の気持ちも夫婦の間では話せず苦しくなることもあります。
話を聞いてくれたり、相談が気軽にできることで安心感を得られたり、スキンシップをとって愛を感じられる相手を求めてしまうのです。
夫婦ではできないことを、他の相手で埋めようとします。
仮面夫婦になってしまう原因
はじめは小さなきっかけでも、積み重なっていけば仮面夫婦になってしまう可能性はあります。
性格や価値観のずれ
年齢や環境と共に価値観がずれてしまい、すり合わせが難しいことが原因になる場合があります。
性格や価値観は、はじめから多少ずれていることはあるでしょう。
しかし、はじめは相手を許せたり相手に譲れたことも、環境や考え方が変わってしまい受け入れられなくなることもあります。
夫に対して
「もっと子どもの面倒を見てくれる人だと思った」
であったり、妻に対して
「こんなにもお金の管理ができないと思わなかった」
などは生活していく中で気づくことだったりします。
たとえ、今までと違った相手の一面に気づいたりずれが生じても、譲り合う気持ちを持ち続ければ簡単には仮面夫婦になりません。
しかし、お互いに擦り合わせようと努力をしなければ、相手に対して怒りや憎しみになり、距離ができて徐々に仮面夫婦となってしまうのです。
生活スタイルのずれ
共働きだったり、夫がとにかく忙しくて家にいる時間は寝るだけなど、生活スタイルが何年もずれていくと、仮面夫婦の原因になります。
やはり夫婦は共に助け合い、家庭を支えていくものです。
ワンオペでも問題ない、むしろ1人でやるほうが楽ということになるかもしれません。
妻にとって夫は生活をサポートし合うパートナーではなく「お金を稼ぐ人」となり、一方で夫は妻に家のことを頼られないため、妻が「家の中で世話する人」という考えもさけられません。
共働きも増えているので、家の中での役割分担や、出来るほうが家事をするなどの取り決めはあってもいいでしょう。
しかしそれが何年ものサイクルになり「役割をこなす関係」がメインになってしまっては夫婦でいる意味を考えてしまいます。
生活スタイルが違うからといって、そのまま過ごしていては、気持ちも離れていき、ただの「同居人」になってしまうのです。
コミュニケーション不足
コミュニケーション不足になると、相手のことがわからなくなり、心が離れてしまうことです。
心が離れてしまうと、会話をしても噛み合わないことが出てきます。
何度言っても伝わらなかったり、同じことをいう羽目になると相手に対してイライラしてしまいますよね。
イライラする相手とはますますコミュニケーションをとりたいと思わなくなり、コミュニケーションは減る一方です。
相手がどう思っているのか、相手のことを知りたいとも思わなくなり、相手と通じ合っている実感もなくなっていきます。
コミュニケーション不足になることで、夫婦としての信頼関係も薄くなっていき、ただ一緒に暮らしているだけの仮面夫婦になることは難しくなくなっていきます。
結婚後の変化
結婚後の変化を受け入れられないと仮面夫婦になる可能性があります。
結婚後、そして子どもが生まれたあとに変化はつきものです。
結婚すれば、家族のことを考えてお金に厳しくなることもあるでしょう。
また、子どもができれば、優先すべきことはお互いの存在ではなく子どもです。
しかし
「ケチになった」
「子どものことばかりで構ってくれなくなった」
など、自分主体で考えることしかできないと、相手への不満に変わります。
変化を受け入れられず、対応していこうと努力をしなければ、夫婦でもお互いを想い合えなくなり、徐々に距離ができ仮面夫婦になってしまうのです。
スキンシップ不足
相手に求められていないことで夫婦としての絆に自信が持てなくなります。
相手に触れることや、触れられることで、夫婦としての特別な繋がりを感じられ、愛し愛されている気持ちも伝わってきます。
恋人同士の関係で、スキンシップがなければ長続きはしなかったはずです。
さらに、浮気をされたらどうでしょう。
他に自分よりスキンシップをとる相手がいたら嫉妬し、一番近くにいないと感じてしまい、別れる原因になります。
夫婦も同じように、相手に触れたい、触れられたいという気持ちがなくなってしまえば、夫婦じゃなくてもいいのではないかと考えてしまいます。
しかし、恋人同士と違って簡単に別れることができないのが夫婦です。
スキンシップのないまま離婚まで決断できなければ、仮面夫婦となってしまいます。
相手に無関心
共働きでお互いが忙しかったり、子どものことで手がいっぱいで相手に関心まで持てなかったりすると仮面夫婦になりやすいです。
忙しい状況や、子どもが大事なことはわかっていても、好きな人に関心を持ってもらえないと寂しく感じてしまいます。
相手が自分に無関心になってしまうと、自分も相手にわざわざ自分のことを話さなくてもいいかなという気持ちにもなるでしょう。
しかし、相手から関心を持たれないことも、相手に関心を持たないことも、生活に支障がなければ構わないと思えてきます。
むしろ無関心でいる関係が居心地いいと思い、心の距離をとって仮面夫婦として生活するようになるのです。
浮気や不倫がきっかけ
相手が浮気や不倫をしたとしても、それが原因ですぐ離れることができないのが夫婦です。
子どものことや生活を考えれば、明日にでも離婚というわけにはいきません。
浮気をされても、一緒に暮らしていかなければならない人もいます。
しかし、1度浮気をされ気持ちを裏切られたと感じてしまうと、それ以前の関係に戻ることが難しいですよね。
時間もかかるでしょうし、もしかしたら一生許せる気持ちにはならないかもしれません。
たった1度の浮気でもトラウマとして相当心に傷を残す人もいます。
すぐ離婚ができなくても、相手とは関わらない、できるだけ別々に生活しようと割り切れば、心が保てるかもしれません。
浮気や不倫をきっかけに相手に対して信頼できなくなり、離婚ができなくても、距離を取って仮面夫婦を選ぶことになってしまうのです。
仮面夫婦の行く末を改善するには?
仮面夫婦の行く末を改善させるためにできることがあります。
もちろん夫婦のことなので、1人が努力をしても改善されないことがあるでしょう。例えば、不平や不満は話し合いが必要です。
しかし、まずはあなた1人でもできることから行動に移すことで夫婦の関係は変わっていきます。
本音を話す
仮面夫婦の関係を改善したいと相手に伝えましょう。
相手は仮面夫婦のままの生活で満足しているかもしれません。
このままの生活でいいと思っていれば変えようとはしません。
そして相手の気持ちも知るチャンスになります。
仮面夫婦ではいけない、変わりたいと思ったら、流れに身をまかせて生きるのではなく、立ち止まって相手に気持ちを伝えましょう。
行動をやめない
元に戻そうとするにも努力と時間がかかるため、行動し続けなければ変わりません。
急に仮面夫婦となったわけではなく、徐々に環境や気持ちの変化が重なり、結果として仮面夫婦になってしまったことでしょう。
仮面夫婦になってしまうと仲の良い夫婦に戻ることは簡単ではありません。
仮面夫婦から抜け出したいと思い、自分から急に相手に優しくしたり、気遣うようになっても、相手がすんなり受け入れて向き合ってくれるとは限らないです。
話しかけても無視をされたり、食事や起床、就寝時間を合わせて顔を合わせるようにしたら煙たがられるかもしれません。
しかし、向き合う努力をやめたら何も変わらないのです。
第三者に相談、仮面夫婦を打ち明ける
仮面夫婦をなんとかしたいと考える対策として、第三者に相談することも視野に入れましょう。
一番相談しなければならない相手と向き合うことができないのなら、他の人を頼ってでも自分を助けてあげる道を探しましょう。
なんとか仮面夫婦から脱出する糸口を探そうとしてネット検索しても、情報に振り回されるだけで、今の自分には何が合っているのかわからなくなります。
仲の良い夫婦を演じていても、身近な家族はなんとなく仮面夫婦に気づいているかもしれません。そして気づいていれば心配もしています。
一方的に調べるより、自分という人物をわかってもらい、複雑な気持ちも含めて話せることが直接第三者に相談するメリットです。
自分に合っている解決策が見つかる可能性があります。
相手に興味を持つ
相手に目を向けて、興味を持ちましょう。
朝起きてきたら「おはよう」の挨拶から始まり、まだ眠そうなら「まだ眠そうだね」と声をかけたりして相手を観察するのです。
おそらく仮面夫婦の生活を送っているのであれば、些細な挨拶でさえできていないでしょう。
もともと仮面夫婦ではなかったので、夫婦として当たり前のように相手を気遣っていた頃はあったはず。
しばらく夫婦らしい会話をしていなかったため、違和感はあるかもしれませんが、自分から心を開いてみましょう。
しかし、相手に目を向けるようにし始めても、急に相手も変わってくれるとは限りません。
それでも相手に興味を持ち始めた姿勢が伝わると、夫婦の空気は変わってきます。
相手のことに目を向けて、相手がどんなことを望んでいるのか、何を考えているのか興味を持ち、態度で表してみましょう。
仮面夫婦の行く末とは?まとめ
夫婦関係が悪化し、仮面夫婦になる人がいますが、そのまま放置してしまうと家庭崩壊に繋がることもあります。
仮面夫婦が何年も続けば、夫婦どころか家族という感覚もなくなるでしょう。
また、何を考えているのかわからなくなり、嫌悪感さえ抱いている場合もあります。
夫婦の関係は、環境や気持ちの変化もあり年齢とともに多少変わってくるものです。
お互いの変化を受け入れつつ、程よい距離感が必要になります。
しかし、お互いに良い距離感を保つことと、干渉しないことはまったく別です。
興味を持つことをやめたら、夫婦でいる意味を考えて立ち止まってしまいます。
また、夫婦の関係が変化することを受け入れられず、会話をしない、常に別行動、顔も合わせないなど、相手との距離ができたまま過ごしていくと、仮面夫婦になっていくでしょう。
仮面夫婦のままでは何も良いことはありません。家庭円満でありながら良い夫婦の距離感を学ぶことで、仮面夫婦を免れることもできるのです。
仮面夫婦にならないための方法や抜け出す知識は身につけておきましょう。